歯科用語集

2022年03月15日

歯の動揺度:ミラー(Miller)の分類

「歯の動揺度:ミラー(Miller)の分類」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

歯の動揺度とは?

歯の動揺とは、歯根膜腔の幅と歯槽骨の量によって起こる現象です。歯の動揺は支持組織の量と質によって変化します。歯周組織に炎症が起きていると歯の動揺度は増加します。歯の動揺は一般的に「歯の揺れ」とも呼びます。歯の動揺度を判定するための分類を「ミラーの分類Millerの分類)」といいます。


ミラー(Miller)の分類とは?

ミラー(Miller)の分類とは、歯の動揺度を評価した分類の一種です。1950年にMiller S.Cにより発表されました。ミラー(Miller)の分類は、診査にピンセットのみを必要とするため簡便に測定出来るため臨床現場で多く使用されています。

歯の動揺度:ミラー(Miller)の分類

ミラー(Miller)の分類の詳細は、以下の通りです。

動揺度分類0度:生理的な同樣の範囲内である(歯の動揺が0.2mm以内)
動揺度分類1度:唇(頬)舌(口蓋)的にわずかに動揺する(歯の動揺が0.2〜1mm)
動揺度分類2度:唇(頬)舌(口蓋)的に動揺(歯の動揺が1〜2mm)、近遠心的にもわずかに動揺する
動揺度分類3度:唇(頬)舌(口蓋)的、近遠心的に動揺し(歯の動揺が2mm以上)、歯軸方向(垂直的)にも動揺する

歯の動揺

歯の動揺は、正常歯周組織にも認められ、その範囲は歯根膜の厚さ(約0.2mm)の中で起こりこれを生理的動揺と呼びます。ミラー(Miller)の動揺度分類においては、0度の状態です。生理的動揺は、部位でみると、切歯部が最も大きく大臼歯部が最も小さくなります。また、年齢、性別、時間帯などによっても変化します。歯の動揺は、歯槽骨の破壊や深い歯周ポケットの形成、歯冠・歯根長比、炎症の程度など様々な要因によって増加します。

歯の動揺度の診査方法

歯の動揺度の診査は、前歯部では、ピンセットで切縁をはさんで唇舌的に動かすことによって行われます。臼歯部の歯の動揺度の診査は、ピンセットを閉じて咬合面に当てて頬舌的・近遠心的に動かすことにより行われます。

その他のミラー(Miller)の分類

歯科におけるミラー(Miller)の分類は、2種類存在します。一つは、本項記載の動揺度を分類したミラー(Miller)の分類です。もう一つは、歯肉退縮を形態的に分類したミラー(Miller)の分類です。なお、2つの分類はそれぞれ、動揺度はMilller S.C、歯肉退縮はMiller P.Dと異なる人物により発表されたものです。


この記事は無料の会員限定です
会員登録して読む(無料)
ログインして読む