終末蝶番軸法とは?
終末蝶番軸法とは、終末蝶番運動の回転軸として下顎頭部に求められる軸が終末蝶番軸であり、このときの下顎位を義歯の咬頭嵌合位とする方法である。終末蝶番軸法に使用する装置は、ヒンジアキシスロケーターと呼ばれます。なお終末蝶番運動とは、「下顎を後退させる」「下顎頭を関節窩の中で最も後方に位置づける」という状態で開閉口運動を行わせたときの、下顎頭を中心とする安定した・蝶番的な開閉口運動のことです。終末蝶番運動は、自発的には「側頭筋の中・後腹線維の力強い収縮」「外側翼突筋の協調的緊張」のもとで行われることになります。終末蝶番運動路は、下顎の後方限界運動路に相当し、また下顎頭が関節窩内で主に回転を営む20〜30mmの運動範囲を利用し、この円弧に対する回転中心を求めます。このとき回転軸として下顎頭部に求められる軸が終末蝶番軸であります。