CPI(地域歯周疾患指数・CPITN)

「CPI(地域歯周疾患指数・CPITN)」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年10月26日

CPI(地域歯周疾患指数・CPITN)とは?

CPI(地域歯周疾患指数・CPITN)とは、大規模な集団における歯周治療の必要度を知るためのスクリーニング法である。

もともとはCPITN(Community Periodontal Index of Treatment Needs)として1982年に考え出された。このCPITNは、歯肉炎から歯周炎を含むし種苗の理解状態を表す5段階のコードと、それに対応した治療必要度(TN)から構成されている。しかし1997年に、CPITNの方法では治療必要度は測れないという考えから、TN(治療必要度)を除いたCPIという名称に変更された。

CPI(地域歯周疾患指数・CPITN)の検査方法

CPI(地域歯周疾患指数・CPITN)の検査法の原則は以下である。
  • 全歯列を6つに分割する(口腔6分割法)
    • 上下顎ともに、前歯部と臼歯部2つの計6つに分け、それぞれ(片顎1/3顎)をセクスタントと呼ぶ
    • 各セクスタントに2本以上の歯が残存していることが条件である。もしセクスタントに1本しか残存歯がない場合は、その歯は隣接するセクスタントに含める
  • セクスタントにおける測定は、以下いずれかを対象にして行う。
    • 全ての歯
    • 右上7・6・1、左上6・7、左下7・6・1、右下6・7の10歯
※なお20歳以下の若年者や子供は、第二大臼歯の萌出段階では深いポケットを伴うことがあるため、右上6・1、左上6、左下6・1、右下6の6歯を対象にして行う。
  • 歯周組織の状態を表すコードは以下である。
    • コード0:健康
    • コード1:プロービング時の出血
    • コード2:プロービング中に歯石を触知する。しかしWHOプローブの黒色バンドが見える(ポケット3mm以下)
    • コード3:ポケット4〜5mm(歯肉縁が黒色バンドの間にある)
    • コード4:ポケット6mm以上(黒色バンドは見えない)
    • コードX:除外セクスタント(残存歯が2歯以下)
    • コード9:記録せず
  • 治療の必要後(TN)は、歯列の中で最も重症度の高いコード(上記)を参考にして決定する。
  • 測定には歯周プローブを用いるが、プロービング圧が20gを超えてはいけない。

CPI(地域歯周疾患指数・CPITN)の結果からわかること

CPI(地域歯周疾患指数・CPITN)は世界各地で用いられている。現在WHOが公表しているデータベースには、CPI(地域歯周疾患指数・CPITN)の結果は15〜19歳、35〜44歳、65〜74歳の3つの年齢群に分けて、歯周病の有病率が掲げられている。それぞれの年齢層における特徴については以下のように述べられている。
  • 15〜19歳の若年層
    • 4〜5mmの歯周ポケットは、平均1〜2セクスタントに見られるのみで6mm以上のポケットはほとんど存在しない
    • 歯石沈着が多く見られる
    • 歯肉炎が主に見られる疾患である
  • 35〜44歳の成人層
    • 歯周組織な正常な人はほとんど存在しない
    • 歯石沈着と、4〜5mmの歯周ポケットが最も多く見られる疾患(歯周組織の状態)である
    • 6mm以上のポケット形成を伴う重度の歯周炎の有病率・平均セクスタント数は低く、調査が行われた国の8割程度で20%以下しか存在しない
  • 65〜74歳の高齢者層
    • 調査数が少なく、十分な比較は行えない


「CPI(地域歯周疾患指数・CPITN)」の文献・書籍など

【読み】

しーぴーあい(ちいきししゅうしっかんしすう・しーぴーあいてぃーえぬ)

【文献・書籍】

『臨床歯周病学 第2版』, 吉江弘正ら, 医歯薬出版株式会社, 2013.

著者/監修者情報

歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

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