解剖学的人工歯

「解剖学的人工歯」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

解剖学的人工歯とは?

解剖学的人工歯とは、臼歯部人工歯を咬合面の形態で分けた時の種類の一つで、第一大臼歯の咬頭傾斜角が30°以上の人工歯のことをいう。



解剖学的人工歯の利点

義歯に解剖学的人工歯を利用することによって、以下のような利点がある。
  • 咀嚼能率の向上
  • 咬合面による義歯の咬頭嵌合位への誘導機能がある
  • 天然歯に近い審美性がある
  • 義歯の咬合平衡が保たれやすい

解剖学的人工歯の欠点

義歯に解剖学的人工歯を利用することによって、以下のような欠点がある。
  • 偏心位での咬合調整に時間がかかる
  • 義歯に推進現象を生じることがある
  • 咬合関係に融通性がない

解剖学的人工歯と機能的人工歯の違い

解剖学的人工歯は咬頭傾斜角が30°以上のもので、機能的人工歯は咬頭傾斜角が20°前後のもので、機能性を重視した人工歯である。
機能的人工歯は準解剖学的人工歯ともいう。




「解剖学的人工歯」の文献・書籍など

【読み】

かいぼうがくてきじんこうし

【文献・書籍】

『歯科補綴学専門用語集 第5版』, 公益社団法人日本補綴歯科学会, 医歯薬出版株式会社, 2019.
『無歯顎補綴治療学 第2版』, 平井敏博ら, 医歯薬出版株式会社, 2009.

著者/監修者情報
歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

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