歯科用語集

2022年03月15日

解剖学的人工歯

「解剖学的人工歯」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

解剖学的人工歯とは?

解剖学的人工歯とは、臼歯部人工歯を咬合面の形態で分けた時の種類の一つで、第一大臼歯の咬頭傾斜角が30°以上の人工歯のことをいいます。

解剖学的人工歯の利点

解剖学的人工歯には、以下のような利点があります。
  • 咀嚼能率の向上
  • 咬合面による義歯の咬頭嵌合位への誘導機能がある
  • 天然歯に近い審美性がある
  • 義歯の咬合平衡が保たれやすい

解剖学的人工歯の欠点

解剖学的人工歯には、以下のような欠点があります。
  • 偏心位でのクラウン・ブリッジなどの補綴物を新製した際は、模型上の咬合と実際の口腔内の咬合との間で誤差が生じるため、チェアサイドでの咬合調整が必須となる。また、歯周初期治療において咬合調整とは、咬合調整によって早期接触を始めとした外傷性咬合を除去し、咬合性外傷を防ぐことを目的として行われる。">咬合調整に時間がかかる
  • 義歯に推進現象を生じることがある
  • 咬合関係に融通性がない

解剖学的人工歯と機能的人工歯の違い

解剖学的人工歯は咬頭傾斜角が30°以上のものであることに対し、機能的人工歯は咬頭傾斜角が20°前後のもので、機能性を重視した人工歯です。機能的人工歯は準解剖学的人工歯とも呼ばれています。