フェイスボウとは?
フェイスボウとは、有床義歯や冠橋義歯(クラウン・ブリッジ)の制作のために使われる器具の一つで、頭蓋あるいは顎関節に対する上顎歯列(人工歯列を含む)の3次元的位置関係を咬合器上で再現するために用いられます。調節性の咬合器への模型のマウント(装着)に用いられ、フェイスボウによる咬合器への一連の装着操作を「フェイスボウトランスファー」といいます。フェイスボウは日本語表記では「顔弓」と呼ばれます。
フェイスボウの構成要素
フェイスボウは以下の要素により構成されています。
- 左右の後方基準点と前方基準点を示す3本のポインター
- 前方基準点を示すリファレンスポインター
- 左右の後方基準点を示す2本のスタイラス(顆頭指示桿)
- 上顎歯列や咬合堤をフェイスボウに連結するためのバイトフォーク
- バイトフォークを組み込むためのフレーム