矯正用ワイヤー

「矯正用ワイヤー」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

矯正用ワイヤーとは?

矯正用ワイヤーとは、歯の移動や維持のために使われるワイヤーのことである。



矯正用ワイヤーの種類

矯正用ワイヤーにはいくつかの種類がある。
  • 形態による分類
    • 断面形状
      • 丸型
      • 正方型
      • 長方型
      • 編み状型
    • ワイヤー形状
      • 直線状
      • 歯列弓の形状(プリフォームワイヤー)
  • 組成による分類
    • ステンレススチール
      • クロム18%、ニッケル8%を含む線材料
      • クロム含有量が高いため、耐蝕性がある
      • 優れた弾力性と加工性を持ち安価
      • 熱処理によって線屈曲のときに生じる加工硬化を取り除くことができる
      • 電気溶接が可能である
    • コバルトクロム合金線
      • コバルト、クロム、ニッケルを主成分とする線材料
      • 加工性に優れ、屈曲が容易
      • 熱処理により硬化するため、ワイヤー装着時には高い弾性が得られる
      • 熱処理は電気的にヒートトリーターで行い、キツネ色になる程度を目安としている
    • ニッケルチタン合金線
      • ニッケルとチタンを主成分とする線材料
      • 超弾性と形状記憶の2つの特性を持つ(※超弾性=ひずみを増加させても応力が一定という特性のこと)
      • 力が加わるあるいは温度の下降でマルテンサイト相を生じ変形する(軟らかい)
      • 力を取り除くあるいは温度の上昇でオーステナイト相に戻る(硬い)
      • 超弾性の優れた柔軟性と復元性により、叢生歯列であっても、各歯のブラケットスロットにワイヤーを同時密着させ一定の矯正力を与えることができる
    • その他
      • チタンとモリブデンからなるチタンモリブデン合金線や、銅を加えてニッケルチタン合金線がある


「矯正用ワイヤー」の文献・書籍など

【読み】

きょうせいようわいやー

【文献・書籍】

『新しい歯科矯正学』,新井一仁ら,株式会社永末書店,2000

著者/監修者情報
歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

マルチブラケットの症例リスト

【初期のワイヤーの歪み】
よく学生の頃から『ワイヤー屈曲が苦手』と言う声を聞いてました。
自分も大嫌いでした。
しかし、曲げなければ仕事になりません。
学生の頃の最大の敵は『ワイヤーの歪み』でした。いつの間にか模型に合わなくなってる…直そうとするとワイヤーが傷つく…
そんな時に教えてもらったのが初期の歪みにはワイヤーを弾くといいと言うこと。
説明しますと…
①ワイヤーをアーチ状に屈曲すし、平な所に置く。この時歪みが発生しているとワイヤーがカタカタと動く。
②平な所に置いたワイヤーの歪んでいる場所を手で抑えながら弾く。この時歪みが平なな場所に対して山(盛りがる)折りになるように置く。
③歪みが取れるまで弾く
言葉では説明しにくいですね…
動画などで説明出来たらいいんですが…
この『初期の歪み』を直すことでワイヤー屈曲がかなり楽になります。

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