歯科用語集
2022年4月19日

Eichnerの分類(アイヒナーの分類)

「Eichnerの分類(アイヒナーの分類)」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

PICK UP
【便利】歯科用語をイッパツ変換できるユーザー辞書を無料配布
審美歯科のスペシャリストに聞く「接着のカンどころ」

Eichnerの分類(アイヒナーの分類)とは?

Eichnerの分類(アイヒナーの分類)とは、欠損歯列だけではなく、欠損歯がない健全歯列から無歯顎までの全ての上下の歯列の関係を分類の対象にした、Eichnerが1955年に発表した歯列の関係の分類方法です。上下顎左右側に存在する小臼歯、大臼歯の4箇所の「咬合支持域」を有しているかで分類されます。咬頭嵌合位で咬合接触がある場合は、その部位に「咬合支持域がある」とされます。つまり、咬合支持域は左右の小臼歯部と大臼歯部で4箇所あります。前歯部の咬合接触は咬合支持域としては評価しません。例えば、左上下の4番が欠損していても左上下の5番が咬合していれば左小臼歯部の咬合支持域はあると言えるのです。この評価の方法はEichinerが分類を決めるにあたって、補綴学的な機能性を重視したものだと考えられています。咬合支持域の数によってA群、B群、C群に大別されます。Eichnerの分類(アイヒナーの分類)の画像


Eichnerの分類A群

Eichnerの分類のA群は、咬合支持域が4つ全て存在する状態です。A-1~A-3で細分類されます。
  • A-1:上下顎ともに歯の欠損を認めない歯列
  • A-2:片顎に限局した欠損を認める歯列
  • A-3:上下顎ともに歯の欠損を認める歯列

Eichnerの分類B群

Eichnerの分類のB群咬合支持域が部分的に失っているが、4箇所全てが失われているが前歯部で咬合接触がある歯列が分類されます。B-1~B-4で細分類されます。
  • B-1:咬合支持域が3つ存在する
  • B-2:咬合支持域が2つ存在する
  • B-3:咬合支持域が1つ存在する
  • B-4:咬合支持域は存在しないが、前歯部は咬合接触している


Eichnerの分類C群

Eichnerの分類のC群は4つの咬合支持域も前歯部の咬合接触もない歯列です。C-1~C-3で細分類されます。
  • C-1:上下顎で残存歯があるが、対合歯との咬合接触がないもの(これをすれ違い咬合といいます。)
  • C-2:片顎が無歯顎である
  • C-3:上下顎ともに無歯顎である

1Dプレミアム
1Dプレミアム

関連用語

PICK UP
【便利】歯科用語をイッパツ変換できるユーザー辞書を無料配布
審美歯科のスペシャリストに聞く「接着のカンどころ」
1D SNS
掲載情報について

1D(ワンディー)は、歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向けの情報が集まる、日本最大級の専門メディアです。

トップレベルの臨床家・研究者からオンラインで学べる「歯科セミナー」や、臨床・経営・ライフスタイルの最新情報が収集できる「歯科ニュース」など、多彩な歯科医療コンテンツを配信しています。

本サイトは、歯科医療関係者(歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士・歯科助手・歯科学生等)を対象に、歯科医療の臨床・研究・経営等に関する情報を集約したものです。歯科医療関係者以外の一般の方に対する情報提供を目的としたものではないことをご了承ください。

また、本サイトで提供する情報について細心の注意を払っておりますが、内容の正確性・完全性・有用性等に関して保証するものではありません。詳細は利用規約をご覧ください。

SNS
© 2024 1D inc.