プラークリテンションファクター

「プラークリテンションファクター」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年11月25日

プラークリテンションファクターとは?

プラークリテンションファクターとは、歯垢・プラークを蓄積させる因子のことである。プラークリテンションファクターは歯周疾患のリスクファクターのうち、宿主因子に分類される。プラークリテンションファクターが患者の口腔内に存在することで、歯周炎は増悪してしまう。
プラークリテンションファクターは別名でプラーク蓄積因子とも言い、英語スペルはplaque retention factorである。




主なプラークリテンションファクターの種類

プラークリテンションファクターとなる因子の種類には、歯石や修復物、歯列不正や口腔粘膜の形態異常などがある。プラークリテンションファクターとなる主な因子を以下に列挙する。
  • 歯石
  • 不適合修復物・不適合補綴物
  • 歯列不正
  • 口呼吸
  • 歯の形態異常
  • 食片圧入
  • 狭小な口腔前庭
  • 小帯高位付着

プラークリテンションファクター:歯石

プラークリテンションファクターとしての歯石は、歯石それ自体には為害性は無いが、歯石の表面が粗造であるためプラークが付着しやすく、歯周病の原因となる。

プラークリテンションファクター:不適合修復物・不適合補綴物

プラークリテンションファクターとしての不適合修復物・不適合補綴物には、歯冠部の豊隆の形態(カントゥア)やマージンの形態によって、プラークが付着しやすいため歯周病の原因となる。

プラークリテンションファクター:歯列不正

歯並びの悪い歯列では、患者さんのプラークコントロールが困難になる。そのため歯列不正はプラークリテンションファクターとなる。

プラークリテンションファクター:口呼吸

口呼吸をしていると、口腔内は乾燥する。健常な口腔内では唾液の自浄作用によってプラークが洗い流されているため、口呼吸により口腔が乾燥するとこの自浄作用が働かなくなる。そのため口呼吸もプラークリテンションファクターとなる。

プラークリテンションファクター:歯の形態異常

エナメル突起や根面溝などの歯の形態異常がある場合は、そこが不潔になるためプラークコントロールが困難になる。そのため歯の形態異常はプラークリテンションファクターとなる。

プラークリテンションファクター:食片圧入

食片圧入とは、食物が歯間部に押し込まれている状態のことである。食片圧入もプラークリテンションファクターとなる。

プラークリテンションファクター:狭小な口腔前庭、小帯高位付着

口腔前庭や上唇小帯、下唇小帯、頬小帯などの口腔粘膜の形態異常はプラークコントロールを困難にするため、プラークリテンションファクターとなる。





「プラークリテンションファクター」の文献・書籍など

【読み】

ぷらーくりてんしょんふぁくたー

【文献・書籍】

著者/監修者情報

歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

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