篩分法とは?
篩分法とは、全部床義歯装着患者の咀嚼機能・咀嚼能力の評価方法の1つで、ピーナッツなどの試験試料を咀嚼させ、その粉砕粒子の分布状態によって咀嚼効率・咀嚼能力を評価する方法です。
直接的検査法と間接的検査法
全部床義歯装着患者の咀嚼機能・咀嚼能力の評価方法には直接的検査法と間接的検査法の2つがあります。篩分法は直接的検査法に分類されます。篩分法以外にも、以下のような方法があります。
直接的検査法
- チューインガム・グミゼリーを使い、糖やゼラチンなどの内容物の溶出量により判定する方法
- リストアップされた摂取可能食品をアンケート表で問い、点数化することによって総合的に評価・判定する方法
間接的検査法
- 試料を咀嚼させて切歯点の運動を記録し、運動経路・運動リズム・運動速度などを分析し判定する方法
- 咀嚼時の筋活動を記録し、筋電図を分析することによって判定する方法
- 咬頭嵌合位における咬合接触面積・咬合接触点数を測定し、咬合接触状態から判定する方法
- 最大咬合力から判定する方法