歯科用語集
2022年3月16日

毛様白板症

「毛様白板症」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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毛様白板症とは?

毛様白板症(英:oral hairy leukoplakia)とは、舌側緑で白色の縦にみられる線状、丘状の過形成病変です。


毛様白板症の特徴

毛様白板症の臨床的特徴は、無痛性、非剥離性で、片側性、両側性ともにあり、ヒダの長さは様々です。免疫低下した個体にみられ、HIV陽性者、臓器移植患者などで末梢CD4陽性リンバ球数の低下(200以下など)で生じることが多いとされています。HIV感染初期の口腔内症状として確認される事が多く、当初はHIV感染者に特徴的無症状と思われていましたが、臓器移植後の免疫抑制剤使用患者や副腎皮質ステロイド吸入患者などの免疫抑制状態の患者にも同様の症状が認められています。病理学的には、Langerhans細胞の消失、上皮の過角化、有棘細胞の増殖などが認められます。


毛様白板症の原因

毛様白板症の原因はEBウイルスの日和見感染で、EBウイルスが免疫低下状態で上皮細胞内に侵入、活性化し、錯角化細胞の核でウイルス粒子は増殖し核周囲暈輪とCowdry封入体がみられます。

毛様白板症の治療

毛様白板症の治療に関しては、治療が必要か否かで意見が分かれています。治療をする場合には、HIVでは抗レトロウイルス薬の投与とともに、臓器移植患者では免疫抑制剤の減量につれ改善します。 口腔カンジダ症の合併があればその治療をし、抗ウイルス薬の投与が必要な場合は、アシクロビル、バラシクロビル、デシクロビルなどが用いられます。


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