トゥースサイズレイシオとは?
トゥースサイズレイシオとは、上下顎歯列の調和を判定するための指標です。トゥースサイズレイシオは、Boltonが提唱しました。
トゥースサイズレイシオの種類
下顎12歯の歯冠幅径の総和÷上顎12歯の歯冠幅径の総和 ×100(%)
※日本人の標準値は、91.37±2.10%
アンテリアレイシオ
下顎6前歯の歯冠幅径の総和÷上顎6前歯の歯冠幅径の総和 ×100%%)
※日本人の標準値は、78.09±2.19%
トゥースサイズレイシオの値が標準よりかなり小さい場合
トゥースサイズレイシオの値が標準よりかなり小さい場合は、以下のことが考えられます。
- 下顎:歯冠幅径の総和が小さい
→歯冠の形態修正を行い、歯冠幅径を大きくする - 上顎:歯冠幅径の総和が大きい
→歯冠をスライスカットして、歯冠幅径を小さくする
このような対応を取ることで臼歯関係をⅠ級にし、前歯に適正なオーバージェット・オーバーバイトを与えることができます。なお上記の方法はいずれか、あるいは両方を組み合わせて行うことになります。
トゥースサイズレイシオの値が標準よりかなり大きい場合
トゥースサイズレイシオの値が標準よりかなり大きい場合は、上記と逆の調整を行うと良いです。