歯科用語集

2022年03月13日

トゥースサイズレイシオ

「トゥースサイズレイシオ」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

トゥースサイズレイシオとは?

トゥースサイズレイシオとは、上下顎歯列の調和を判定するための指標です。トゥースサイズレイシオは、Boltonが提唱しました。

トゥースサイズレイシオの種類

トゥースサイズレイシオには2種類あります。

オーバーオールレイシオ

下顎12歯の歯冠幅径の総和÷上顎12歯の歯冠幅径の総和 ×100(%)
※日本人の標準値は、91.37±2.10%

アンテリアレイシオ

下顎6前歯の歯冠幅径の総和÷上顎6前歯の歯冠幅径の総和 ×100%%)
※日本人の標準値は、78.09±2.19%

トゥースサイズレイシオの値が標準よりかなり小さい場合

トゥースサイズレイシオの値が標準よりかなり小さい場合は、以下のことが考えられます。
  • 下顎:歯冠幅径の総和が小さい
    →歯冠の形態修正を行い、歯冠幅径を大きくする
  • 上顎:歯冠幅径の総和が大きい
    →歯冠をスライスカットして、歯冠幅径を小さくする
このような対応を取ることで臼歯関係をⅠ級にし、前歯に適正なオーバージェット・オーバーバイトを与えることができます。なお上記の方法はいずれか、あるいは両方を組み合わせて行うことになります。

トゥースサイズレイシオの値が標準よりかなり大きい場合

トゥースサイズレイシオの値が標準よりかなり大きい場合は、上記と逆の調整を行うと良いです。

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