サンドブラスト

「サンドブラスト」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年12月05日

サンドブラストとは?

サンドブラストとは、クラウンやブリッジの接着のための前処理の1種である。サンドブラスト処理は、被着面処理と呼ばれる処理方法の一つである。被着面全体にアルミナ(酸化アルミニウム)を高圧で吹きつけて行われる。これにより、被着面の汚染物の除去や凹凸構造にする効果が増すことから、微小領域で機械的維持に関与するものと考えられている。アルミナサンドブラスト処理の考案者は、山下敦である。英語ではsandblastingと表記される。


サンドブラストの臨床的意義

サンドブラストは、歯科領域以外でも接着を強化するために用いられる。歯科の臨床では、補綴物の接着性を向上させる事を目的として利用される。歯科の領域では、主にアルミナ粒子(酸化アルミニウム)を噴射させて行われる。使われるアルミナ粒子は平均粒径50μmが一般的である。サンドブラスト処理は、金属の種類に関係なく処理可能である。臨床ではサンドブラスト処理後、金属プライマーなどを用いる方法が多く行われている。

サンドブラストが用いられる材料

サンドブラスト処理が行われる材料は以下の通りである。
  • 金属(クラウン内面、鋳造ポスト、前装部被着面、クラスプ脚部など)
  • セラミックス(クラウン内面、インレー内面など)
  • 高分子材料(レジン築造体など)

またインプラント体にも、インプラント体と同じ材料(チタン、HAなど)でサンドブラスト処理を行い、機械的安定性を上げることがある。
 

被着面処理

被着面の処理は大きく分けて、以下の2種類に分けられる。
  •  機械的表面処理:機械的表面処理は、被着面に機械的な力によって微細な凸凹構造を作る事により、接着面積の増加とアンカリング効果を用いて接着強度を向上する処理方法である。また、機械的な力により被着面についた残存埋没材や汚れなどを落とす効果もある。(例:アルミナサンドブラスト処理など) 
  • 化学的表面処理:化学的表面処理は、主に接着剤との反応性を高めるために行われる。歯科では、接着性レジンとの反応性を高めるために行われる事が多い。(例:金属プライマー処理、加熱処理、スズ電析処理など)



「サンドブラスト」の文献・書籍など

【読み】

さんどぶらすと

【文献・書籍】

『クラウンブリッジ補綴学 第4版』川和忠治ら,医歯薬出版社,2010

著者/監修者情報

歯科医師

歯科医師・歯学博士。1987年東京都生まれ。2013年鶴見大学歯学部卒業後、歯科医師国家資格取得。2018年同大学大学院歯内療法学講座にて博士(歯学)取得。現在は同大学歯学部解剖学講座に非常勤研究員として所属。歯科医院に勤務する傍ら、個別指導塾を開設。個別指導歴は6年目、再試数2桁(学年最下位)を半年で進級させる。2020年から子どもたちに絵本を届けるため「スタジオ歯の絵本」で歯科の絵本製作プロジェクトを始動。
【note】note.com/dentalobo
【twitter】twitter.com/dentalobo

クラウン・ブリッジの症例リスト

縁上マージンの場合、ラバーダム防湿下でのセットをされることもあると存じますが、サンドブラストの粉が支台からは取れたとしても周囲に飛び散ってしまい、その除去方法がわかりません...
皆様どうされていらっしゃいますか?

1Dでこの症例を見る