象牙質

「象牙質」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年06月14日

象牙質とは?

象牙質とは、歯を構成する硬組織の一つである。歯冠部はエナメル質、歯根部はセメント質で覆われている。薄黄色でハイドロキシアパタイトなどの無機質が65~70%、Ⅰ型コラーゲンなどの有機質が20%、水が10~15%で構成される。モース硬度は5°である。象牙芽細胞によって形成される。


象牙質の分類

象牙質の形成される時期や場所による分類は様々である。
  1. 歯冠象牙質・歯根象牙質
  2. 原生象牙質・二次象牙質・三次象牙質
  3. 外套(がいとう)象牙質・髄周象牙質
  4. 管間象牙質・管周象牙質

1.歯冠象牙質と歯根象牙質

歯冠象牙質と歯根象牙質は、象牙質が形成される場所によって分類されたものである。
文字通り、歯冠部に存在するものを歯冠象牙質、歯根部に存在するものを歯根象牙質と呼ぶ。なお、この分類は便宜上のもので実際は歯冠象牙質と歯根象牙質は一体である。

2.原生象牙質・二次象牙質・三次象牙質

原生象牙質・二次象牙質・三次象牙質は、象牙質が形成される時期によって分類されたものである。
原生象牙質は一次象牙質とも呼ばれ、歯の発生時に形成されるものである。二次象牙質は、加齢とともに歯髄側に形成される象牙質である。三次象牙質は修復象牙質とも呼ばれ、元々存在する象牙質が物理的・化学的に侵襲された場合に歯髄側に形成される象牙質である。

3.外套象牙質・髄周象牙質

外套象牙質・髄周象牙質は、象牙質が形成される場所によって分類されたものである。
外套象牙質はエナメル質/セメント質境界(表層の約100~150μm)に存在する、すなわち早期に形成された象牙質である。髄周象牙質は外套象牙質以外の象牙質部分を指す。

4.管間象牙質・管周象牙質

管間象牙質・管周象牙質は、象牙質が形成される場所によって分類されたものである。
管間象牙質は象牙細管同士の間を埋めるように形成された象牙質部分である。管周象牙質は象牙細管の内面に形成される、高度に石灰化された象牙質である。よって管周象牙質は管内象牙質とも呼ばれ、歯髄に付近では見られない。





「象牙質」の文献・書籍など

【読み】

ぞうげしつ

【文献・書籍】

『口腔の発生と組織 改訂3版』, 田畑純, 南山堂, 2015

著者/監修者情報
歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

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それぞれ簡単に解説していきましょう。

画像の1枚目は象牙質と象牙芽細胞(Scanning by EM 2200:1)、2枚目は歯髄腔と象牙細管の開口部(Scanning by EM 1600:1)、3枚目はエナメル芽細胞(ameloblast)です。

4枚目は歯表面のバイオフィルム、5枚目は大臼歯の解剖、6枚目は歯表面のプラークです。

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