歯科用語集

2022年03月13日

象牙質

「象牙質」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

象牙質とは?

象牙質とは、歯を構成する硬組織の一つです。歯冠部はエナメル質、歯根部はセメント質で覆われています。薄黄色でハイドロキシアパタイトなどの無機質が65~70%、Ⅰ型コラーゲンなどの有機質が20%、水が10~15%で構成されます。モース硬度は5°です。象牙芽細胞によって形成されます。

象牙質の分類

象牙質の形成される時期や場所による分類は様々です。
  1. 歯冠象牙質・歯根象牙質
  2. 原生象牙質・二次象牙質・三次象牙質
  3. 外套(がいとう)象牙質・髄周象牙質
  4. 管間象牙質・管周象牙質

1.歯冠象牙質と歯根象牙質

歯冠象牙質と歯根象牙質は、象牙質が形成される場所によって分類されたものです。
文字通り、歯冠部に存在するものを歯冠象牙質、歯根部に存在するものを歯根象牙質と呼びます。なお、この分類は便宜上のもので実際は歯冠象牙質と歯根象牙質は一体です。

2.原生象牙質・二次象牙質・三次象牙質

原生象牙質・二次象牙質・三次象牙質は、象牙質が形成される時期によって分類されたものです。
原生象牙質は一次象牙質とも呼ばれ、歯の発生時に形成されるものです。二次象牙質は、加齢とともに歯髄側に形成される象牙質です。三次象牙質は修復象牙質とも呼ばれ、元々存在する象牙質が物理的・化学的に侵襲された場合に歯髄側に形成される象牙質です。

3.外套象牙質・髄周象牙質

外套象牙質・髄周象牙質は、象牙質が形成される場所によって分類されたものです。
外套象牙質はエナメル質/セメント質境界(表層の約100~150μm)に存在する、すなわち早期に形成された象牙質です。髄周象牙質は外套象牙質以外の象牙質部分を指します。

4.管間象牙質・管周象牙質

管間象牙質・管周象牙質は、象牙質が形成される場所によって分類されたものです。
管間象牙質は象牙細管同士の間を埋めるように形成された象牙質部分です。管周象牙質は象牙細管の内面に形成され、高度に石灰化された象牙質です。よって管周象牙質は管内象牙質とも呼ばれ、歯髄の付近では見られません。