歯科用語集
2022年3月14日

シリカ

「シリカ」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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シリカとは?

シリカとは、二酸化ケイ素のことで、地殻を形成する物質の一つです。歯科領域ではシリカは、様々な目的でシリカが配合された歯科材料が存在します。



シリカの結晶構造

シリカの結晶構造には、石英(quartz)、 トリジマイト(tridymite)、 クリストバライト(cristobalite)および融解石英(fusedsilica)など多数の多形(変態)が存在します。

シリカの変態

シリカ(石英、クリストバライト)を加熱すると、低温で安定なα型から高温で安定なβ型に結晶形態が変化(変態)します。すなわちその転移点は、右英では573℃、クリストバライトでは220℃です。α型からβ型に変化するときシリカ(石英、クリストバライト)は急激な膨張をします。
埋没材に含まれているシリカはこの変態時の急激な膨張が鋳造収縮を補償することを目的として、使われています。

シリカが使われている歯科材料

シリカが使われている歯科材料としては以下が挙げられます。
  • 石膏系埋没材(石英埋没材、クリストバライト埋没材)
  • コロイダルシリカ溶液
  • シリカゾル系埋没材(エチルシリケート系埋没材、コロイダルシリカ埋没材)
  • コンポジットレジン(フィラーとして含まれている)
  • シリコーンゴム印象材(機械的性質を向上させるために含まれている)
  • リン酸亜鉛セメント(粉末に含まれている)
  • グラスアイオノマーセメント(粉末に含まれている)
  • 酸化亜鉛ユージノールセメント(粉末に入っていることがある)
  • コンポジット系レジンセメント(フィラーに使われいる)
  • 金ろう用・金銀パラジウム合金用フラックス



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