Hellmanの歯年齢

「Hellmanの歯年齢」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年09月27日

Hellmanの歯年齢とは?

Hellmanの歯年齢(Dental age)とは、歯の萌出状態によりヒトの成長段階を分類したものである。Hellmanの歯年齢では、歯の萌出段階を10段階に分けることで、歯の萌出の度合いから生理的な年齢を評価している。Hellmanの歯年齢では、各萌出段階のローマ数字の後にアルファベットのA、C、Bが付いている。これはそれぞれに意味があり、AはAccomplishment(完了)、CはCommencement(開始)、BはBetween(中間)を示している。


Hellmanの歯年齢

Hellmanの歯年齢は、以下の通りに分類される。

  • Hellmanの歯年齢 ⅠA:乳歯未萌出期
  • Hellmanの歯年齢 ⅠC:乳歯萌出開始期(乳歯咬合完成前)
  • Hellmanの歯年齢 ⅡA:乳歯萌出完了期
  • Hellmanの歯年齢 ⅡC:第一大臼歯および前歯萌出開始期
  • Hellmanの歯年齢 ⅢA:第一大臼歯萌出完了、前歯萌出中
  • Hellmanの歯年齢 ⅢB:側方歯群交換期
  • Hellmanの歯年齢 ⅢC:第二大臼歯萌出開始期
  • Hellmanの歯年齢 ⅣA:第二大臼歯萌出完了期
  • Hellmanの歯年齢 ⅣC:第三大臼歯萌出開始期
  • Hellmanの歯年齢 ⅤA:第三大臼歯萌出完了期

ⅡA〜ⅡCが「乳歯列期」、ⅢA〜ⅢCが「混合歯列期」、ⅣA〜ⅤAが「永久歯列期」にあたる。

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Hellmanの歯齢で考える混合歯列期の正常咬合

  1. Hellmanの咬合発育段階ⅢA期
    この時期における正常咬合の特徴としては「みにくいアヒルの子の時期」があげられる。一見不正咬合のようにみえるが成長に伴って永久歯列では正常咬合になる。またⅢA期に起こる前歯部の前出交換に伴い切歯軸が変化する。永久中切歯は乳中切歯よりも唇側領斜するとともにより唇側に突出する。この現象とともに発行空隙の形成により永久歯切歯の排列空隙が確保される。
  2. Hellmanの咬合発育段階ⅢB期
    この時期において正常咬合との関連で理解が必要であるのは前述のターミナルプレーンである。乳歯列期においては上下顎の第二乳臼歯の遠心面が一致しているのが正常咬合の形態的特徴であるが、このような状態で上下顎の第一大臼歯が放出すると。第一大臼歯は咬頭と咬頭が咬合接触することになる. Angleが示した適切な臼歯関係になるためには下顎の大臼歯が近心に移動する必要がある。上下顎のリーウェイスペースの差によって下顎の第一大臼歯がより多く近心移動するため。成人期の咬合において適切な第一大臼歯の関係が成立する。



「Hellmanの歯年齢」の文献・書籍など

【読み】

へるまんのはねんれい

【文献・書籍】

『歯科矯正学 第6版』, 飯田順一郎ら, 医歯薬出版株式会社, 2019.
『小児歯科学ベーシックテキスト 第5版』, 新谷誠康ら, 株式会社永末書店, 2016.

著者/監修者情報
歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。