エナメルプロジェクション(エナメル突起)とは?
エナメルプロジェクション(エナメル突起)とは、セメント-エナメル境から根分岐部方向へ突出したエナメル質の突起のことです。
エナメルプロジェクション(エナメル突起)の出現頻度と好発部位
エナメルプロジェクション(エナメル突起)は30〜50%の割合で頰側に見られます。またエナメルプロジェクション(エナメル突起)は下顎第一大臼歯で最も多く見られます。
エナメルプロジェクション(エナメル突起)の分類
エナメルプロジェクション(エナメル突起)は、セメント-エナメル境から根尖方向への突出具合で3つに分類されます。エナメルプロジェクション(エナメル突起)のこの分類はMastersらの分類と呼ばれます。
- Ⅰ級:セメント-エナメル境から根分岐部への軽度な突出
- Ⅱ級:中等度の突出
- Ⅲ級:コン分岐部に達する突出
エナメルプロジェクション(エナメル突起)とエナメル滴(エナメル真珠)の違い
エナメルプロジェクション(エナメル突起)とエナメル滴(エナメル真珠)の違いは、エナメル滴(エナメル真珠)は歯根部に出現する異所性エナメル質であり、歯冠と根分岐部の連続性はないという点にあります。またエナメル滴(エナメル真珠)の出現頻度はまれです。