歯肉炎指数(Gingival Index:GI)

「歯肉炎指数(Gingival Index:GI)」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年11月19日

歯肉炎指数(Gingival Index:GI)とは?

歯肉炎指数(Gingival Index:GI)とは、歯肉炎症の程度について詳細に評価するための指標である。1963年Loe&Silnessによって提唱された。



歯肉炎指数(Gingival Index:GI)の判定基準

歯肉炎指数(Gingival Index:GI)では、それぞれの歯の辺縁歯肉を4つ(頰側・舌側・近心側・遠心側)に分けてスコアーを取る。

歯肉炎指数(Gingival Index:GI)=以下をもとにした各歯面のスコアー合計÷被検歯数である。
  • GIスコア0:肉眼所見は正常、プロービング時の出血もなし
  • GIスコア1:肉眼で軽度の歯肉発赤・炎症が認められるが、プロービング時の出血はなし
  • GIスコア2:肉眼で中等度の歯肉発赤・炎症・腫脹が認められ、プロービング時の出血あり
  • GIスコア3:肉眼で重度の歯肉発赤・炎症・腫脹が認められ、プロービング時だけでなく自然出血も見られる
1967年には提唱者であるLoe&Silnessらによって「プロービング後の出血」に改変された。

歯周病の疫学研究

歯周病の発症に関係する要因または直接の原因を明らかにし、また病因が解明されている疾患の治療の必要性を評価するため歯周病の疫学研究は行われている。疾患の病態や進行度を各指数を用いて評価し、得られた結果の経時的推移などを解析した上で、実際の臨床現場での予防や治療計画に反映されている。

歯周病に関する指数は、データを的確に記録するための手法の1つとして用いられ、以下のような要件が求められる。
  • 簡単で利用しやすい
  • 短時間で診査できる
  • 臨床所見と客観的に一致
  • 再現性が高い
  • 分析性がある
  • 数量的に的確に表現できる

実験的歯肉炎

1965年GIの提唱者であるLoe&Silnessによって、歯科学生に協力を得て実験的歯肉炎の研究が行われた。健康な歯肉を有する人に全ての口腔衛生を中止させることで、意図的に歯肉炎を発症させ、その過程における微生物叢と歯肉の変化を観察した。対象となったのは平均年齢23歳の健常者12名(男10名、女2名)で、歯肉と歯面をエアーにより乾燥後,歯肉炎指数(GI)とプラーク指数(PlI)が一人の術者により記録された。

この実験によって、プラーク中細菌叢の嫌気性菌やスピロヘータ主体の細菌叢への変化が確認され、プラーク除去による歯肉炎の改善からプラーク除去の重要性が明確となった。




「歯肉炎指数(Gingival Index:GI)」の文献・書籍など

【読み】

しにくえんしすう(じんじばるいんでっくす:じーあい)

【文献・書籍】

『歯周治療プラクティスマニュアル』, 五味一博士, 永末書店, 2013.

著者/監修者情報

歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

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