FGPテクニックとは?
FGPテクニックとは、下顎の機能運動に調和した咬合面形態(機能的咬合面)を補綴物上に製作するためのワックスアップの術式です。具体的には、口腔内で対合歯の運動路を直接FGP用のワックスに記録し、その記録に基づきワックスアップを行うことです。
FGPテクニックの略・英語
FGPテクニックは英語ではfunctionally generated path techniqueといい、その頭文字を取ってFGPテクニックと呼ばれています。
FGPテクニックの利点・メリット
FGPテクニックは、特別な装置を使うことなく、患者さんの実際の下顎運動路を咬合器上に再現することができます。対合歯の運動路を記録するため、対合歯の運動路に調和した、干渉のない補綴物を製作することができる点が利点・メリットです。
部分床義歯の製作にも応用可能ですが、基本的にはクラウンやブリッジの製作、特に少数歯に対するクラウンやブリッジの製作に用いられる技法です。
部分床義歯の製作にも応用可能ですが、基本的にはクラウンやブリッジの製作、特に少数歯に対するクラウンやブリッジの製作に用いられる技法です。
FGPテクニックの特徴
FGPテクニックの特徴は、対合歯列の模型に解剖学的模型と機能的模型(機能コア・ファンクショナルコア)の2種類を用いるという点です。
用いられる機能的模型(機能コア・ファンクショナルコア)は、FGP用テーブルを用いて対合歯の機能的運動路を口腔内で直接ワックスに印記させ、そこに石膏を注入したものです。なお、FGP用テーブルの製作には即時重合レジンが用いられます。
用いられる機能的模型(機能コア・ファンクショナルコア)は、FGP用テーブルを用いて対合歯の機能的運動路を口腔内で直接ワックスに印記させ、そこに石膏を注入したものです。なお、FGP用テーブルの製作には即時重合レジンが用いられます。
FGPテクニックの適応症
FGPテクニックは、以下のような症例に適応されます。
- 咬頭嵌合位が安定している症例
- 咬合様式がグループファンクションやバランスドオクルージョンの症例
- 左右の顎関節が正常で、下顎機能運動も正常な症例
FGPテクニックの術式・手順
FGPテクニックは、以下に示すような手順・術式で行います。
- 支台歯形成
- プロビジョナルクラウンの製作
- FGPテクニックを適応できるかを確認
- 印象採得・咬合採得
- FGP用咬合器への咬合器装着
- FGP用テーブルの製作
- 下顎運動の記録
- 機能的模型の製作
- 機能的模型の咬合器装着
- 補綴物の製作