FGPテクニック

「FGPテクニック」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年11月25日

FGPテクニックとは?

FGPテクニックとは、下顎の機能運動に調和した咬合面形態(機能的咬合面)を補綴物上に製作するためのワックスアップの術式である。具体的には、口腔内で対合歯の運動路を直接FGP用のワックスに記録し、その記録に基づきワックスアップを行うことである。




FGPテクニックの略・英語

FGPテクニックは英語ではfunctionally generated path techniqueといい、その頭文字を取ってFGPテクニックと呼ばれている。

FGPテクニックの利点・メリット

FGPテクニックは、特別な装置を使うことなく、患者さんの実際の下顎運動路を咬合器上に再現することができる。対合歯の運動路を記録するため、対合歯の運動路に調和した、干渉のない補綴物を製作することができる点が利点・メリットである。
部分床義歯の製作にも応用可能であるが、基本的にはクラウンやブリッジの製作、特に少数歯に対するクラウンやブリッジの製作に用いられる技法である。

FGPテクニックの特徴

FGPテクニックの特徴は、対合歯列の模型に解剖学的模型と機能的模型(機能コア・ファンクショナルコア)の2種類を用いるという点である。
用いられる機能的模型(機能コア・ファンクショナルコア)は、FGP用テーブルを用いて対合歯の機能的運動路を口腔内で直接ワックスに印記させ、そこに石膏を注入したものである。なお、FGP用テーブルの製作には即時重合レジンが用いられる。

FGPテクニックの適応症

FGPテクニックは、以下のような症例に適応される。
  • 咬頭嵌合位が安定している症例
  • 咬合様式がグループファンクションやバランスドオクルージョンの症例
  • 左右の顎関節が正常で、下顎機能運動も正常な症例

FGPテクニックの術式・手順

FGPテクニックは、以下に示すような手順・術式で行う。
  1. 支台歯形成
  2. プロビジョナルクラウンの製作
  3. FGPテクニックを適応できるかを確認
  4. 印象採得・咬合採得
  5. FGP用咬合器への咬合器装着
  6. FGP用テーブルの製作
  7. 下顎運動の記録
  8. 機能的模型の製作
  9. 機能的模型の咬合器装着
  10. 補綴物の製作





「FGPテクニック」の文献・書籍など

【読み】

えふじーぴーてくにっく

【文献・書籍】

『歯科補綴学専門用語集 第5版』公益社団法人日本補綴歯科学会, 医歯薬出版株式会社, 2019.

著者/監修者情報

歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。