サイナストラクト

「サイナストラクト」とは?歯科用語を解説
最終更新日: 2021年12月05日

サイナストラクトとは?

サイナストラクトとは、体内と体外との間、または管腔臓器間に生じる異常な管状の欠損のことをいう。ドイツ語由来の「フィステル」か、日本語で「瘻孔(ろうこう)」ともいう。




歯科疾患でよく見られるサイナストラクト

急性化膿性根尖性歯周炎で生じた膿が根尖部歯肉にサイナストラクト(瘻孔)を作り、膿瘍内の圧が下がり、急性症状がなくなり、慢性化する例がよく見られる。この場合、排膿と自然閉鎖を繰り返すことが特徴である。





「サイナストラクト」の文献・書籍など

【読み】

さいなすとらくと

【文献・書籍】

『歯内治療学 第4版』, 中村洋ら, 医歯薬出版株式会社, 2012.

著者/監修者情報

歯科医師

歯科医師。文系大学卒業後、歯学部に再入学。歯学部卒業後に歯科医師免許を取得したのち、歯科医師として勤務する傍らワンディー株式会社でライターとして勤務。

感染根管治療の症例リスト

自発痛は無いものの、咬合時に違和感あり。ポケットは全周2~3mm。
前回とほぼ同じような症例ですが別の患者さんです。この患者さんはしっかりとした診断と治療を希望、破折・クラックの場合は抜歯もやむなしと言うことで取り掛かっています。
ガッタパーチャの位置的に右上6MBの可能性もあるため、まず右上6エンドするもサイナストラクト引かず。右上5除去すると破折線確認。結果抜歯となりました。

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メンテしていた患者さんのご紹介でいらした70代の女性。

サイナストラクト、カリエス、残根などなど…いくつも問題がありました。
治療のご説明をしても「年齢的にこの先長くないから今のまま定期検診で様子をみたい」とおっしゃいます。

ひとまずクリーニング等を行っていきましたが、その後いつの間にか来院は途絶えてしまいました。紹介していただいたのに申し訳ない…

ご紹介してくださった方に伺ってみたところ、「治療するのではなく、定期検診でみてもらうことが希望だった」とのこと。
そこまで治療を強く促したわけではなかったのですが、上手く伝えられていなかった様子…。

治療を行ったほうがいいとは思いますが、促すことで足が重くなり、まったく来院しなくなってしまうよりはメンテで経過みていけたほうがいいですよね。

信頼関係の構築が大切だとつくづく感じます。時間をかけて、ゆっくりと。
患者さんの要望を叶えてあげることと、医療人として諭してあげないといけないところの線引は難しいです。

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サイナストラクトの診断
右下のサイナストラクト、レントゲン撮影すると左下1に透過像。確定診断のためガッタパーチャ入れて撮影し左下1と断定。サイナストラクトは離れて出てくる事もあるが正中を越えてきたのはこれが初めて。サイナストラクトがある場合、ルーチン的にGP入れてレントゲン撮影するようにしています。術後約2年経過。

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