歯科用語集
2020年2月8日

マルチブラケット

「マルチブラケット」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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マルチブラケットとは?

マルチブラケットとは、基本的には全歯にブラケットやチューブを装着しアーチワイヤーを介して三次元的な歯の移動を行い、良好な歯列や咬合を獲得する矯正歯科治療装置である。三次元的な移動ができるのが特徴的な装置である。エッチワイズ装置やBegg法が知られるが、現代のの歯科臨床ではマルチブラケットのうちエッチワイズ装置が主流である。

マルチブラケット(エッチワイズ法)の構成要素

マルチブラケットは以下の要素で構成される。
  • ブラケット
  • チューブ(主に最後臼歯)
  • バンド(主に臼歯部)
  • アーチワイヤー:ラウンドワイヤー(丸線)、 レクタンギュラーワイヤー(角線)
  • 結紫線、エラスティック
  •  その他の付加装置:フック、顎間ゴム、 コイルスプリング、 エラスティックチェーン,種々の加強固定装置など

マルチブラケットはなぜ歯の三次元的移動ができるか

マルチブラケットでは治療の後期にレクタンギュラーワイヤーを使用する。断面が長方形のレクタンギュラーワイヤーにねじりを付与することで、ワイヤーにトルクが生じる。ワイヤーを同じく長方形のスロットに装着することで、ワイヤーにトルクが、歯に伝わり歯根の傾きをコントロールする。これにより歯は三次元的移動をする。

マルチブラケットのオーダーベンド

マルチブラケットは以下の三種類のワイヤーの屈曲がある。
  • ファーストオーダーベンド:頬舌側方向への屈曲
  • セカンドオーダーベンド:歯軸を近遠心に傾斜させる
  • サードオーダーベンド:歯根を頬舌側に移動

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