歯科用語集
2020年2月2日

処方

「処方」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

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「土地が高いから、都市の開業は高い」で片づけていませんか?――同じ点数表で売る商売で、費用だけが場所で変わる理由

歯科での処方

歯科では内科のように処方が治療のメインではないが、処方が有効なこともある。特に口腔外科領域では多く処方がされ、抜歯・小手術後の抗菌薬や鎮痛薬、口腔乾燥症での唾液分泌促進薬、神経損傷での神経修復薬、ウイルス性疾患での抗ウイルス薬、カンジダ症での抗真菌薬というように多岐に渡る種類の処方がされる。

また、処方するためには生理学、薬理学、歯科麻酔学に基づいた適切な処方がされなければならない。
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「土地が高いから、都市の開業は高い」で片づけていませんか?――同じ点数表で売る商売で、費用だけが場所で変わる理由

「土地が高いから、都市の開業は高い」で片づけていませんか?――同じ点数表で売る商売で、費用だけが場所で変わる理由

開業資金の話は、たいてい金額から始まります。4,000万か、5,000万か、1億か。数字を並べて、自己資金がいくら足りないかを数える。
1Dの開業資金をめぐる対談は、その順番を一度止めます。動画の途中には「開業費用がかかる理由について」というテロップが入り、金額そのものより、その金額が決まる仕組みのほうに時間が割かれます。そこで出てくる結論のひとつが、都市型の医院は高くなる宿命にある、という見立てです。しかも理由として挙げられるのは地価ではなく、競争が激しいこと、そのものです。
競争が激しいほど安くなる。それが起きない市場がある
対談は、まずビジネス一般の話から入ります。競争相手が多い市場は難しい。ただし普通の商売なら、そういう場合には価格競争が起こり、競争が激しいから値段が安くなるという市場原理が働く、と出演者は説明します。
ところが歯科では、そこが違う。診療報酬は公定価格として存在するので、値段を下げるという手が最初から使えないからです。患者の窓口負担の割合も一定で、報酬の歯科点数表のテーブルがある以上、どこで開業しても同じ値段で売ることになります。
値下げが競争手段にならない市場で、競争だけが激しくなる。すると競争は、価格以外の場所へ移ります。これが以降の話の背骨です。
値下げで競われない分、設備と広告で競われる
出演者が挙げる移り先は、設備投資です。どう差別化するかとなったとき、設備投資に競争の優位性を見出す、あるいは自費診療に向かう。銀座の一等地で開業すれば近くに何軒も歯科医院があり、うちの治療は高度でいい治療なのだと示すために、そのための高い機材を買うことになる、という順序で語られます。
具体例として口に出るのは、CTを入れれば1,000万ほどはするという話や、Class B滅菌といった設備です。内装も、都市型ならこだわったほうが患者が来る感じがするし、綺麗なほうがいいのだから必然的に高くなる、と続きます。広告も同じで、患者の獲得コストは競争相手がいればいるほど高くなる、という説明です。
だから逆のことが起こる――値段が下がる代わりに、かかる費用のほうが上がっていく。これが「都市型の方が高くなる宿命にある」という言葉の中身です。
ここは出演者自身が、公共料金などの理屈に対する仮説が歯科医療産業にも当てはまるだろう、という言い方をしています。検証された数値ではなく構造の見立てであり、CTの金額も出演者が挙げた例であって相場の提示ではありません。
変わるのは建物の値段ではなく、「付け足し」の数
では都市と地方で、何がそこまで違うのか。対談の答えは、少し意外なところに着地します。建材費や、建物を建てるという意味では、実は都市部も地方も変わらないかもしれない、というのです。
差を生むのは、そこから先。アドオン、つまり付け足しがどれだけあるかによって変わっていく、という整理です。付け足しが少ない地方型の開業なら4,000万から5,000万で十分に良い感じにできるのではないか、と語られます。一方で都市型なら1億円も余裕でかかってくる。5,000万から1億という幅が、目処として示されます。
前提に置かれているのは、ユニット5台程度で始める場合という条件です。同じ5台でも都市型と地方型ではだいぶ違うから分けて考えたい、と出演者は言います。裏を返せば、一般的な相場だけを調べても自院の金額は出てきません。ユニットを何台置くか、そのうえで何をどこまで付け足すか。その二つが決まって初めて、数字は動きはじめます。
売値は同じなのに、費用だけが場所で変わる
この二つを重ねたところに、対談で最も切れ味のある指摘が出てきます。点数表があるので売る値段はどこでも同じ。けれども土地は、港区と地方では比べものにならない。出演者は自身の地元である千葉県を引き合いに出し、タダ同然で売られているところもある、と話します。
これはある種、逆の非対称性だ、と出演者はまとめます。普通なら、高く売れる場所ほど費用も高い。歯科では売値が動かないまま、費用だけが場所で上下する。
ここから先は編集部の整理です。都市で開業するという判断は、売値が同じまま費用の高い側を選ぶ判断でもあります。その差を何で埋めるのかは、物件を決める前に言葉にしておきたいところです。患者数なのか、自費の比率なのか、診療の回転なのか。動画は回収方法までは踏み込んでいませんが、問いの形はここではっきりします。
なお対談では、地方のほうがこれから有利になるという見通しも語られます。ただし根拠として挙がる制度の話は出演者自身が伝聞だと認めているため、本記事では扱いません。
「借りられる」と「返せる」は、同じ答えではない
資金の集め方について、対談の立場ははっきりしています。基本は借りるのが一番ベターだろう、というものです。日本政策金融公庫からの融資もあるし、民間の銀行やローカルの銀行も貸してくれる。歯科医院という業態の安定性からお金は借りられるよね、という感覚は実際そのとおりだと出演者も認めます。補助金や助成金も、ある種お金を借りるのと一緒で、分割で払っていく形なのだから、うまく使えばいい、と続きます。医院を譲り受ける、いわゆるM&Aも選択肢のうちだ、という話も出ます。
問題はその次です。融資を受けられることと、返せることは別だ、という指摘がここで入ります。都内で1億円を借りて開業しましたとなったときに、本当に返せるのかというところが少し心配だ、と出演者は言います。
開業直後は、判断が鈍りやすい局面でもあります。最初は銀行口座にたくさんお金があるので大丈夫に見える。けれども初月、2か月目、3か月目と残高は減り、赤字になる可能性もある。そこから患者を集め、関係性をつくり、長期的に管理していければ経営は安定する、というのが対談で示される道筋です。
これは、うまくいけばこうなるという筋道であって、そうなることの保証ではありません。むしろ読み取るべきは、借入額を決める時点では、返済が始まったあとの数か月分がまだ存在していない、ということのほうです。
自己資金をいくら貯められるかは、開業資金の問いの一部でしかありません。値下げできない市場で、どこまで付け足すのか。その付け足しを、いくらで借りて、何年で返すのか。金額を調べる前に決まっているべきなのは、この順番のほうです。
本記事は1D公式YouTubeの対談を要約・再構成したものです。見出しは逐語引用ではありません。金額や設備の例は出演者の発言に基づくもので、相場や制度の提示ではありません。具体的な準備方法は、動画の論点をもとに編集部が整理しました。
元動画を見る(2025年10月9日公開)
1D編集部
4時間前
「人が多い街だから患者も来る」で、物件を決めていませんか?――立地の不利は、周りとの違いで埋まることがある

「人が多い街だから患者も来る」で、物件を決めていませんか?――立地の不利は、周りとの違いで埋まることがある

駅から近く、人通りも多い。テナント資料を眺めながら、ここなら患者は来るだろうと考える。開業物件を探していると、人の多さは何よりもの安心材料に見えます。1Dの開業物件をめぐる対談は、その安心を早々に崩します。人がいることと、その人たちが自院に通う患者になることは別だというのです。そして話は、物件そのものの条件より、周りの医院と何を変えられるかへ向かっていきます。動画の冒頭には「競争戦略の本質とは『違い』」というタイトルが掲げられています。開業してしまえば後の祭りだ、という言葉も出てきます。契約を決める前に何を確かめるのか。動画の失敗事例と、条件が不利でも成り立った医院の話から整理します。人はいるのに、通う患者がいない街がある対談が最初に挙げるのは、ビジネス街の難しさです。出演者は創業地である神田や秋葉原を例に、歩いている人の多くが観光客である場合や、忙しい会社員は昼の時間帯に歯科医院へ来られない場合を挙げます。秋葉原の昭和通り沿いの路面店でもあまり意味がない、銀座のみゆき通りのような場所でも同じだ、と続きます。人はいくらでもいる。けれども顧客になる対象がいないから難しくなる。これが、この場面で示される整理です。賃料が高いという話ではなく、通える範囲に住む人や、通える時間帯に動ける人がどれだけいるかという別の条件を見ている点が重要です。動画では、ユニットが十数台ある大きな医院が赤字になり、買い手を探している例も紹介されます。法人が買ったものの立て直せず、再び売りに出されたという話です。規模の大きさは、立地の条件を上書きしませんでした。「何階か」ではなく、「1階か、それ以外か」物件の条件として具体的に語られるのが、階数です。出演者は、2階より1階のほうが目に入る確率が上がるのは当たり前だとしたうえで、逆に2階も3階も4階も、それ以降も変わらないと言います。だから階数は「何階にするか」ではなく、「1階か、それ以外か」で考える。通りがかりの人流を取りにいくのかどうかを決める、最初の分岐点だという整理です。人流という点ではショッピングモールが強く、時間に余裕のある人がそのまま入ってこられることが利点として挙げられます。ただしこれは、保険診療で多くの患者を診る形を前提にした話として語られています。自院がどの診療を主軸にするかで、人流の価値は変わります。階数の話は、良し悪しの順位ではなく、何を取りにいく物件なのかを先に決めるための問いです。同じビルの2階と4階が、同じ曜日に休んでいた対談の中心は、ここから差別化へ移ります。出演者は、以前に分院長を務めた医院の話をします。東京のベッドタウンにある駅の周辺で、住宅の賃料が安く、独り暮らしの若い人が比較的多い地域だったといいます。夜まで開けておけば、仕事終わりに寄ってもらえる。新患はコンスタントにいたと振り返ります。そのうえで理由として挙げられるのが、開業した当時の院長の判断です。終わる時間を1時間長くし、周りがみんな木曜に休んでいたので、そこを開けた。結果として、周りがやっていないときにやっている歯科医院になり、仕事帰りの人が来られるようになった、という経験談です。対照的な例も出てきます。同じビルの2階と4階が、どちらも歯科医院。しかし診療時間も休診日もまったく同じで、これでは食い合うだけだ、と語られます。歯科医師会の集まりが木曜にあるから、うちも木曜に休む——そのまま周りに合わせることへの指摘です。同質化したら終わりだ、という言葉がここで出ます。これらは出演者の経験と見解であり、診療時間を延ばせば新患が増えるという効果を示したデータではありません。それでも、立地や物件が不利でも違いをつくれば成り立つ場合があるという論点は、物件探しの前提を変えます。物件の条件を見る前に、周りとの違いを言葉にする動画は、まったく縁もゆかりもない土地でやるのは相当にリスクが高いとも指摘します。地方で成り立つ戦略を東京の真ん中でそのまま試せば失敗する。勘所が分からない土地なら、商圏調査を扱う開業コンサルに依頼するのが大事だ、という話です。そこから自院の準備に置き換えるなら、候補物件を比べる前に、周りの医院の診療時間と休診日を書き出してみることです。そのうえで、自分がどこをずらせるかを考える。ずらせないなら、その物件で何を強みにするのかを別に用意する。これは動画の問題提起を踏まえた編集部の整理です。診療時間を延ばすことも、休診日をずらすことも、スタッフの働き方に直結します。違いをつくるという話を、負担を増やす話とすり替えないための検討は、別に必要です。人の多さは、物件を選ぶ材料のひとつでしかありません。その街に通う患者がいるか。1階か、それ以外か。そして周りと何を変えられるか。契約書に印を押す前に答えておきたいのは、この三つです。本記事は1D公式YouTubeの対談を要約・再構成したものです。見出しは逐語引用ではありません。具体的な準備方法は、動画の論点をもとに編集部が整理しました。元動画を見る(2025年12月11日公開)
1D編集部
1日前
その内装、完成予想図で決めていいですか?――開業後も毎日働く場所を、誰の好みでつくるのか

その内装、完成予想図で決めていいですか?――開業後も毎日働く場所を、誰の好みでつくるのか

設計事務所から届いた完成予想図が、思ったよりかっこいい。内装はよく分からないし、このまま任せよう。開業準備に追われていれば、そう決めたくなるかもしれません。1Dの対談が突くのは、その一度の「かっこいい」で、開業後も毎日働く場所を決めてよいのかという問題です。しかも登場するのは、他人に任せて失敗した話だけではありません。本人たちが好きで黒を選んだオフィスでも、完成直後と半年後では感じ方が変わったと語られます。完成予想図は、完成した瞬間の見栄えを考える材料にはなります。しかし、そこで朝から夕方まで働く感覚までは映しません。提案を受ける前に何を考え、いつ相談を始めるべきなのか。動画のデザイン面とスケジュール面の話から整理します。自分で選んだ黒でも、半年後には感じ方が変わった対談の舞台は、黒で統一されたオフィスです。登壇者は、置く物まで黒くしたため、目に映るものがほとんど黒になったと話します。裏口から公園へ出ると、緑がとても鮮やかに見えるという冗談交じりの実感も語られます。この内装は、設計者に押しつけられたものではありません。黒が好きだったことや会社の色であることから、自分たちで選びました。完成した当初は「かっこいい」と感じた一方、半年ほど働くと、少し気分が沈むように感じることもあったと振り返ります。これは、黒い内装なら誰でも同じ状態になるという話ではありません。動画でも、黒がよい人もいれば、気が滅入る人もいると、好みの違いとして扱っています。重要なのは、自分で好きな色を選んだことさえ、毎日の居心地を保証しなかったという経験です。完成予想図を見る時間は短い。医院で働く時間は、その後何年も続きます。「好きか」という問いに加えて、「毎日ここで働くとどう感じそうか」を別に確かめる必要があります。「よく分からないから任せる」で、自分の判断材料まで手放さない動画がデザイン面の失敗として挙げるのは、設計事務所から最初の提案を受け取り、「いいじゃん」とそのまま人任せにして進めることです。専門家へ相談すること自体を否定しているわけではありません。提案に乗る前に一呼吸置き、自分の好みを持って相談しよう、という指摘です。そのために勧められているのが、さまざまな歯科医院や住宅を見ることです。何となく眺めるだけではなく、「この雰囲気は好き」「ここは毎日だと落ち着かない」と、自分の反応を集める。設計者の案を選ぶ前に、比較するための言葉を持つのです。ただし、自分の好みを押し出せば後悔しない、とも言い切れません。黒いオフィスの経験が、その単純な結論を否定しています。好みは出発点であり、完成時の見栄えと日常の居心地を往復して考えるための材料です。内装を後回しにすると、失うのは比較し直す時間二つ目の論点は、相談を始める時期です。融資、機材、採用などが重なる開業準備で、内装は「職場だから」と後回しになりやすい。気づいたらオープン予定の2か月前だった、という場面が対談で挙がります。動画では、収録当時、内装業者と連絡が取りにくいという出演者の経験や知人から聞いた話も出ます。これは現在の標準工期や業界全体の状況を示す統計ではありません。それでも、締切が迫った結果、「間に合わないから、こちらでいい」と妥協が重なるという意思決定の問題は残ります。早く相談する意味は、最初の案を早く確定することではありません。完成予想図を見て、自分の好みと照らし、毎日働く場面を想像し、違和感があれば比較し直す。その時間を残すことです。完成予想図の隣に、「毎日ここで働く自分」を置く設計相談の前に、気に入った医院や住宅の画像を集める。好きな理由だけでなく、落ち着かない理由も一言で書く。そして提案を受けたら、完成日の美しさに加えて、半年後も毎日そこで働く場面を専門家と確認する。これは動画の主張を自院の準備に移すための編集部の整理です。内装には見た目だけでなく、診療や業務の機能もあります。動画の後半でも機能面が最重要だと語られており、好みのために安全性や診療上の要件を犠牲にしてよいという話ではありません。自分で決めるか、専門家に任せるかの二択ではない。自分の好き嫌いと日常の感覚を言葉にし、専門家の提案と何度か比べる。その余地を開業準備の早い段階で確保できるかが、完成予想図を「そのまま決定」にしないためのポイントです。本記事は1D公式YouTubeの対談を要約・再構成したものです。見出しは逐語引用ではありません。具体的な準備方法は、動画の論点をもとに編集部が整理しました。元動画を見る(2025年9月4日公開)
1D編集部
2日前
「全部見なきゃ」で、一本も再生していませんか?――忙しい歯科医師のセミナーの使い方

「全部見なきゃ」で、一本も再生していませんか?――忙しい歯科医師のセミナーの使い方

気になる講義はある。でも、一本を見終える時間が取れず、今日も再生しない。1Dの対談では、単品で買うと全部見なければと思う一方、見放題では流し聞きもする、という使い方が語られます。学ぶ時間だけでなく、一本をどう受け取るつもりかが問われる話です。出演者は1Dプレミアムを提供する側であり、対談には自社サービスの紹介が含まれます。お金を払った一本だから、全部見なければならない?対談の中で、見放題の使い方として挙がるのが、単品で買ったセミナーとの心理的な違いです。一本ごとに購入すると、全部見なければという気持ちが働く。一方、出演者は定額で見られる環境では、再生して流し聞きする使い方もしていると話します。これは単に、料金の安さを比べる話ではありません。一本を最後まで受け取ることを自分に課すと、再生を始めるにも、それだけの余裕が必要になります。今日知りたい部分があっても、一本分の時間を確保できる日まで待ってしまう。その負担を、視聴方法からほどけないかという論点です。出演者は、運動や洗い物の時間に耳で聞く例を挙げています。落ち着いて画面を見る時間だけを受講時間に数えない、という実践です。ただし、映像を見なければ分からない手技まで、音声だけで習得できるという意味には広げられません。編集部としては、話の入口を知る時間と、図や手順を止めて確かめる時間を分ける使い方と捉えます。聞き流しは理解の完了ではなく、詳しく確かめたい箇所を見つける入口です。講義の時間だけを、学習に必要な時間だと思っていないか別の使い方として紹介されるのは、動画の倍速再生です。速く聞くことを好む出演者は、当初は聞き取れなくても、耳が慣れてくると通常の速度が遅く感じられるという自身の経験を話します。ここで語られるのは本人の視聴感覚であり、速く再生すれば同じ理解が得られるという実証ではありません。それ以上に注目したいのは、会場で受けるセミナーとの比較です。対談では、講義そのものに加えて、現地へ行く時間や、毎週出かけ続ける疲れにも話が及びます。講義が始まる前から、受講のための時間を使っている。学習の負担は、案内に書かれた講演時間だけでは計れないわけです。会場へ行く楽しみや、その場の空気まで否定しているわけではありません。情報を得たいのか、現地で体験したいのかによって、選び方は変わります。対談が示すのは、すべての学びを同じ受講方法でまかなおうとしなくてよい、という選択肢です。動画を見る習慣は、もうあるのにもう一つ、対談で意外なのは、今このYouTubeを見ている人は、すでに動画で情報を得ているという指摘です。すでに動画で情報を得る習慣があるなら、セミナー視聴も選択肢に入る、という見方です。後半の画面紹介では、テーマを検索して講義を探す流れも示されます。並んだ動画を順に消化するのではなく、知りたいことから一本へたどり着く。視聴できる本数が多いことと、自分が今日見るものを選べることは、別の問題です。対談中の画面や機能は収録当時のものです。本稿は現在のサービス仕様や料金の案内ではなく、情報への入り方を考えるために、その利用例を取り上げています。今日、確かめたいことを一つだけ決めて探す編集部から提案したいのは、診療中に説明に迷ったことを一つ、検索する言葉にしてから講義を探すことです。一本を見切る予定を立てる前に、今日何を知りたいのかを決める。該当する話から聞き始め、図や手順が必要な箇所は画面を止めて確かめます。全部見なければと考えて再生を先送りしていたなら、まずその一つを確かめるために開く。一本の完走を、学び始める条件にしなくてもよいのです。本記事は1D公式動画の要約・再構成です。見出しは逐語引用ではありません。元動画を見る(2025年8月28日公開)
1D編集部
2026年9月23日
毎回待たせるのに、患者の遅刻には厳しい?――キャンセル対策で医院側が見落とすこと

毎回待たせるのに、患者の遅刻には厳しい?――キャンセル対策で医院側が見落とすこと

予約の時間になっても患者が来ない。電話をかけ、空いた枠を眺める。そんな日が続くと、もっと強い注意書きが必要だと感じるかもしれません。では、医院の側は、その予約時間をどのように扱っているでしょうか。1Dのキャンセル対策をめぐる対談では、リマインダー、キャンセルに関する仕組み、患者との関係づくりが取り上げられます。その中で出てくるのが、いつも患者を待たせていれば、患者も遅れて来るようになるのではないか、という指摘です。キャンセルを患者の意識だけの問題として片付ける前に、予約を覚えてもらう仕組みと、時間を守って通う意味が伝わる関係を分けて考えてみます。患者に求める時間の約束を、医院側も守れているか対談では、患者に予約を守ってほしいなら、自分たちが遅れないことも大切だという話が出てきます。毎回待たせていれば、その時間に来ても始まらないと受け止められるのではないか。医院側のふるまいへ視点を戻す場面です。もちろん、診療では予定どおりに進まないこともあります。この話は、遅れが一度あれば患者のキャンセルを正当化するというものではありません。日常的にどんな時間の扱いを見せているかを問うものです。ここで患者向けの注意書きだけを強くすると、医院側が守る約束は曖昧なままになります。遅れた場合の説明や、予約枠の取り方など、自院にも確かめられる部分がないか。これは動画の指摘から導いた、編集部の検討事項です。忘れた人と、覚えていて来なかった人には同じ対策が効くとは限らない対談では、キャンセルの背景を、予約を忘れていた場合と、覚えていたのに来なかった場合に分けて説明しています。これはキャンセル理由のすべてを網羅する分類ではありませんが、対策の役割を整理する入口になります。リマインダーが直接働きかけるのは、予約を思い出してもらう部分です。動画では、前日などにLINEやSMS等で知らせる仕組みが紹介されています。一人ひとりへ毎回手作業で送る負担を減らすために、システムを利用する考え方も語られます。一方、予約を把握していても、通うのをためらう理由や、予定を変更せざるを得ない事情がある人には、思い出させるだけで足りるとは限りません。通知を導入したのにキャンセルが残るからといって、その仕組み全体が無意味とは言えないわけです。自院で振り返るなら、まず何が起きたのかを分けることです。忘れていたのか、連絡はあったのか、別の日を希望していたのか。その区別がないまま通知回数や文面だけを強めると、どの課題を解こうとしているのかが見えなくなります。これは対談を運用へ置き換えた編集部の整理です。予約の空白だけを見ていると、その後の中断を見落とす動画の冒頭では、予約が多数キャンセルになり、診療の空き時間ができたという登壇者の経験が語られます。患者がいない時間にも、勤務する人の人件費は発生する。対談は、空いた枠の売上だけでなく、医院が用意していた体制にも目を向けています。さらに話題になるのが、キャンセルした気まずさから、その後の受診をためらう患者心理です。登壇者は、一回の欠席で終わらず、別の医院へ移る可能性まで含めて説明しています。すべての患者がそうなるわけではありませんが、予約表の穴が埋まれば問題が終わるとは限らないという指摘です。見るべきなのは、来なかった一回と、その後の通院を分けることです。後日受診できた人と、連絡が途切れた人では、医院が把握したい状況が違います。人数や率を追うなら、何をキャンセルに数えているかもそろえなければ、改善したように見える数字の意味を取り違えてしまいます。名前の分からない担当者と、次も会う相手では関係が違う三つ目の対策として、対談が挙げるのは患者とのコミュニケーションです。担当者の名前も知らない状態と、相手の顔や名前を認識している状態では、キャンセルするときの受け止め方も違うのではないか、と語られます。別の登壇者は、診療の前後に説明や選択肢の提示を行い、患者と話す時間を取っている経験を紹介しています。単に雑談を増やすという話ではなく、誰がどのように診療しているかが患者に伝わる関わり方です。それでキャンセルが何割減るかという効果は、この対談から確定できません。それでも、通知や注意書きとは違う役割が見えます。予約があると知らせる仕組みと、その医院へ通う関係は、同じものではないからです。次のキャンセル対策を考えるなら、患者に送る文章だけでなく、自院の予約時間の扱いと日々の説明も見直してみる。来なかった患者を責める前に、来てもらうために何を整えているのか。その問いから、予約表の空白を考え直したいものです。元動画を見る本記事は1D公式チャンネルの対談をもとに構成しました。YouTubeで元動画を見る
1D編集部
2026年9月22日

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