歯科用語集

2020年01月31日

インプラントの埋入

「インプラントの埋入」とは?歯科用語の解説と症例を紹介

インプラントの埋入とは?

インプラントの埋入とは、顎骨にインプラント体を埋め込む操作のことである。インプラントは体内に埋め込む医療機器や材料の総称を指すが、歯科で用いられるインプラントは顎骨に埋め込む人工歯根のことである。

インプラントの構造

インプラントの構造は、下記4つに分けられる。骨の中に埋める部分をインプラント体、インプラント体と義歯の間の部品をアバットメントと呼び、アバットメントスクリューでインプラント体に固定する。上部構造は歯冠の部分を指す。
  • インプラント体
  • アバットメント
  • アパットメントスクリュー
  • 上部構造

インプラント治療の禁忌症

インプラント治療の禁忌症としては、以下に挙げるような疾患が該当する。
  • 成長期の患者
  • 骨形成不全症
  • ビスホスフォネートの注射投与患者
  • 透析中の患者
  • 精神疾患患者(躁うつ病、統合失調症)

インプラントの埋入について

適切な位置へとインプラントを埋入するためには、天然歯や隣在するインプラントとの位置関係において、以下のようなスペースが必要とされている。
  • 天然歯間:1mm
  • 天然歯とインプラント間:1.5〜2mm
  • インプラント間:3mm

インプラントのアバットメントの選択

インプラントのアバットメントは、強度、審美性、細菌の付着しやすさによって選択する。

【強度によるインプラントアバットメントの選択】
強度によるインプラントアバットメントの選択は、チタン>ジルコニア>アルミナの順である。

【審美性によるインプラントアバットメントの選択】
審美性によるインプラントアバットメントの選択は、アルミナ>ジルコニア>チタンの順である。

【細菌の付着によるインプラントアバットメントの選択】
細菌の付着によるインプラントアバットメントの選択は、ジルコニア>アルミナ>チタンの順である。

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