「経済学」と聞くと、どのようなイメージが浮かびますか?
「お金儲けするための学問でしょ?」というイメージは、誤解です。本セミナーを聴いても医院経営がうまくなったり、お金が儲かったりすることはありませんが、これから歯科医師として人生を送る上で重要なインサイトを含んだ学問です。
いまや歯科医療は、経済学と切っても切り離せない関係にあります。例えば「支出弾力性」と言いますが、一言で言えば「景気が良くなるほど、歯科医療のニーズが喚起される(反対に、景気が悪くなれば患者さんが来なくなる)」ことがわかっています。一方で、内科や整形外科の支出弾力性は低く、景気に左右されにくい診療科であるのです。
また、「需要と供給」に代表される経済学の分析手法を用いることで、歯科医療の未来を占うこともできます。国家により厳密にコントロールされている歯科医療業界の需要・供給のバランスを考えると、皆さんがこれからの時代を歯科医師として生きる上で必要な、意外な真実が見えてきます。
日常臨床や医院経営に、もしかしたら活かせるかもしれない、歯科医療経済学の講義。ワンディー株式会社代表取締役・歯科医師の松岡周吾がわかりやすく解説します。