「カチカチしてください」「ギシギシしてください」
誰もが毎日やっていて手順を知らない先生はいない咬合調整ですが、若手の先生にとっては「補綴装置の装着時には不可欠と習ったのになぜか上手にできない」処置の1つです。
またベテランの先生でも補綴装置の装着時の咬合調整は必要不可欠であるという考え方ではないでしょうか?
本来、咬合調整は患者さん自らの生体が営む行為であり、われわれ術者が施す人工的な咬合面切削は生理的ではありません。
「補綴装置を装着後に患者さんにカチカチしてもらう目的は何か?」「食事の際に側方滑走運動なんてしないのに、何故咬合調整の時には確認するのか?」
当たり前にやっていたこと1つ1つの意味を考え、咬合調整が「上手くいかない」原因を探し出し、人工的に削らない真の咬合調整を目指しましょう。
このセミナーでは「本質から学ぶ咬合調整」をテーマに、臨床に出たからこそ確認したい教科書的な内容と活かし方、咬合調整の意義、各種補綴装置での咬合調整、定義を理解した上で実行する咬合調整について日本補綴歯科学会専門医・指導医の中村健太郎先生に解説していただきます。
”削らない”咬合調整とは、一体?