「うがい薬は何を使えば良いですか?」CMなどの影響か、メンテナンスの際に患者さんからおすすめの清掃器具について聞かれる頻度が増加しているように感じられます。
臼歯部であればタフトブラシ、歯間部であれば歯肉などの状態により歯間ブラシかフロスと迷わずに説明される先生が大半でしょう。
一方、洗口液については患者さんのニーズに沿ったものを即座に答えることができる先生はあまり多くはありません。
その理由としては成分によって効能が違う、エビデンスに基づく報告が少ない、そもそも洗口液についての知識が曖昧であるなどが考えられます。
洗口液は補助的なものという印象がありますが、その効能には中プラークを著しく減少させるもの、口臭を改善するものなど多様なものがあり、歯ブラシと比較し機械的刺激が弱い点から抜歯直後などで歯ブラシが出来ない時にも大活躍します。
「どんな成分が効果的か?」「避けるべき症例は?」「毎日使ってはいけないのか?」意外と知らない部分も多いはずです。
このセミナーでは「洗口液」をテーマに、洗口液の基本的成分、実際に洗口液を用いて大きなメリットが認められた症例の紹介とその根拠、過去に先生が洗口液について執筆された論文の紹介、抗生物質との併用について 総合南東北病院 顎顔面インプラントセンター・センター長 春日井昇平先生に解説していただきます。
「なるほど」と口から漏れてしまう、洗口液のお話が聞けるセミナーです。
こんな方におすすめ
👉 洗口液の成分について知識を深めたい
👉 実際に洗口液が有効に作用した症例を学びたい
👉 インプラント治療での洗口液の選び方を知りたい
講義目次
洗口液の基礎
有効成分別・洗口液
論文紹介
市販の洗口液紹介
インプラント治療における洗口液使用
東京医科歯科大学卒業後、同大学大学院歯学研究科修了。東京医科歯科大学歯学部歯科薬理学講座助手・助教授、トロント大学 MRC Group in Periodontal Physiology ポスドクを経て、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科摂食機能制御学分野教授を歴任。同大学院医歯学総合研究科インプラント・口腔再生医学分野教授、同歯学部附属病院インプラント外来科長を務め2020年に退職後、名誉教授に就任し、2021年に総合南東北病院顎顔面インプラントセンター・センター長に就任、現職に至る。著書に『インプラント治療における薬物の使用:抗生物質と洗口液』『現代歯科薬理学 第5版』など多数。日本口腔インプラント学会専門医・日本口腔インプラント学会指導医・日本顎顔面インプラント学会指導医。