「インプラント治療前に角化粘膜の獲得が必要か否か」
先生方はどのような意見をお持ちですか?
「角化粘膜の不足がインプラント周囲炎を助長する」という考え方から経験の浅い先生では角化粘膜の少ない症例ではインプラント治療を回避する方も少なくないのではないでしょうか。
しかし角化粘膜幅が少ない症例では必ずしもソフトティッシュマネジメントが必要というわけではなく、角化粘膜の不足がインプラント周囲炎を助長する根拠も限定的とされています。
つまり症例毎にその必要性について吟味することが求められるのです。
このセミナーでは「角化粘膜が少ない症例のインプラント」をテーマに、インプラント周囲炎のリスク因子、角化粘膜を回復させるべきかの判断ポイント、必要・不要それぞれの治療の流れ、前歯部・臼歯部それぞれの理想的な周囲軟組織について明海大学副学長・歯学部教授(前・口腔生物再生医工学講座 歯周病学分野教授) 申基喆先生に解説していただきます。
角化粘膜の増大を行う場合に意識すべき組織的・形態的要件についてもお話ししていただくため、経験を積まれている先生にもお楽しみいただける内容となっております。
合理的思考で患者さんにとってベストフィットな治療法を考えましょう。
こんな方におすすめ
👉 角化粘膜が少ない場合のインプラントについて学びたい
👉 軟組織移植(遊離歯肉移植術、上皮下結合組織移植)による回復のテクニックが知りたい
👉 インプラントのバリエーションを身に付けたい
講義目次
インプラント周囲炎のリスク
インプラント周囲炎とインプラント周囲角化粘膜
角化粘膜の回復が不要な場合の基本的な治療
角化粘膜の回復必要な場合の基本的な治療
理想的なインプラント周囲軟組織とは
明海大学副学長・歯学部教授。1983年明海大学歯学部を卒業、同大学歯学部助手・講師・准教授を経て2003年に教授(歯学部口腔生物再生医工学講座歯周病学分野)に就任。同大学歯学部附属明海大学病院長、教務部長・学生部長・歯学部長を歴任し現職に至る。著書・講演に「予防補綴のすすめシニア世代の健康を支える歯科医療」「臨床のレベルアップPoint まずは60」など多数。