高齢の患者さんの問診の時に尋ねることの多い、「むせ」の有無。
「はい、むせます」と返ってくることもあれば、「むせ」は患者さんによって様々な解釈がされるため「食事中に咳き込むことがあります、これってむせですか?」と質問で返されるされることも少なくありません。
誤嚥が生じる状態を作らないことが理想ですが、加齢や疾病により防ぎ切るのは難しいというのが現状です。よって、誤嚥の予防は勿論、誤嚥が生じた時に正しくむせて異物を吐き出す能力の獲得も重要となります。
また、誤嚥やむせは高齢者歯科の分野で取り扱われるとこが大半ですが、原因となる摂食嚥下機能の低下は中年期頃から始まると言われており、早期からの対策も求められます。
このセミナーでは「むせの予防と対策」をテーマに、摂食嚥下に関与する解剖、むせのメカニズム、誤嚥の危険性、予防法、中年期から行える指導方法について 日本歯科大学大学院生命歯学研究科臨床口腔機能学教授 菊谷武先生に解説していただきます。
人生100年と言われるこれからの時代に求められる知識が身に付きます。
こんな方におすすめ
👉 誤嚥の予防法について学びたい
👉「むせ」についての知識を身につけたい
👉 摂食嚥下をメカニズムから学びたい
講義目次
「むせ」とは
摂食嚥下に関する解剖
むせ・誤嚥のメカニズム
誤嚥の危険性
予防法・指導法
日本歯科大学歯学部卒業後、2012年より日本歯科大学附属病院口腔介護・リハビリテーションセンターでセンター長を務める。同大学で2005年より助教授、2010年に大学院生命歯学研究科臨床口腔機能学教授、2012年に東京医科大学兼任教授に就任。同年より口腔リハビリテーション多摩クリニック院長を務める。