レッジとは?
レッジとは、根尖部における不適切な根管形成の1種です。彎曲根管において、強引な根管形成によって根管外側にできる段差のような形態をレッジといいます。レッジなどの不適切な形態は未切削部を残存させ、緊密な根管充填をも困難とするため、経過不良の原因となるとされています。
レッジ形成に対する対策
レッジの形成を防止する対策としては、下記が考えられます。
- 根管上部のフレアー形成を適切に行った後、根尖部を形成する。
- 過剰なリーミングを避け、ファイリング主体で形成を行う。
- プレカーブを付与した器具で形成する。
- 根管下部のフレアー形成を適切に行う。
- 根尖部を過度に太くしない。
- 柔軟な器具(Ni-Tiローリーファイル等)を使用する。
- 細いファイルほど時間をかけて用いる
- 細いファイルは必ず穿通させておく
- よく洗浄する
- RC-prepなどを用いて滑りを良くする
- 根尖部根管に削片が詰まらないようにする(再帰ファイリング)