歯科用語集
2022年3月14日
歯肉切除術
「歯肉切除術」とは？歯科用語の解説と症例を紹介
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歯肉切除術とは？
歯肉切除術とは、歯周ポケットを含む歯肉を切除することで健康な歯肉形態を獲得する歯周外科治療です。歯肉切除術は歯肉増殖症に対して適応されることが多いです。歯肉切除術は術式が比較的簡単であり、歯肉の形態修正が行いやすいという利点・メリットがあります。しかし一方で、歯肉切除術には侵襲性が高いという欠点・デメリットもあります。なお、歯肉切除術は英語でgingivectomy、GEといいます。
歯肉切除術の適応症
歯肉切除術は、主に下記のような症例に対して適応されます。
- 骨縁上ポケット
- 水平性の歯槽骨吸収症例
- 線維性に増殖した歯肉：歯肉増殖症
- 歯肉の形態異常
- 慢性歯周膿瘍
- 根分岐部病変
- 十分な付着歯肉の幅がある症例
歯肉切除術の禁忌症
一方で、歯肉切除術の禁忌症となるのは、以下で示すような症例です。
- 骨縁上ポケット
- 垂直性骨欠損を有する症例
- 歯周ポケットが付着歯肉を超えて深部に達している症例
- 付着歯肉の幅が十分にない症例
- 小帯の付着異常
- 骨欠損の形態が複雑な症例
歯肉切除術の術式
- Crane-Kaplanのポケットマーカーでポケット底を印記します
- 印記をもとに、ポケット底に向かって外斜切開を加えます
- 歯肉組織を切除します
- スケーリング・ルートプレーニングを行います
- 歯肉鋏などで創縁を整えます
- 創面を洗浄し、歯周パックを行います
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