歯科医師側から指摘することは少ないですが口臭を主訴とし来院する患者さんは多く。その大半は「意外と臭くない」ケースであると聞きます。そんな時口臭対策の模範解答の1つ「口腔清掃や洗口剤を勧める」は適切でしょうか?
口臭の原因には舌苔・歯周病以外にも全身疾患や精神面の関与するものがあり、よく遭遇する「意外と臭くない症例」は歯科医師が対応に苦慮する後者に当たる可能性があります。なかには周りが気にならないだけで舌苔などを原因としている症例もあるので、適切な診査・診断が大切なのです。
また訪問に従事されている先生であれば、ご家族や介護スタッフから依頼を受けて口臭に対応することもあるのでは?
このセミナーでは「口臭」をテーマに、種類と原因、診査・診断、診療所で可能な対応、患者指導のコツ、訪問歯科でできること、原因菌の可視化やハイブリッド式口臭判定法など最新の研究について 福岡歯科大学総合歯科学講座教授・日本口臭学会副会長 米田雅裕先生に解説していただきます。
口臭の予防法についてのお話もあるので、ぜひ明日からのTBIに導入してみてください。
こんな方におすすめ
👉 口臭について勉強したい
👉 TBIの内容を充実させたい
👉 訪問先で出来る口臭ケアとは
講義目次
口臭基礎知識
原因と診査・診断
開業医・訪問歯科で出来ること
エビデンスに基づいた患者説明
菌の可視化とは
福岡歯科大学総合歯科学講座教授。九州大学卒業後、同大学院歯学研究科歯科保存学第一講座に入局。九州大学歯学部助手、キサス大学サンアントニオ校研究員、ニューヨーク州立大学バッファロー校研究員、福岡歯科大学講師・准教授、福岡歯科大学口腔医療センター教授を経て現職に至る。日本口臭学会常任理事・副会長・専門医・指導医、日本歯科保存学会理事・専門医・指導医、日本歯周病学会評議員・専門医・指導医、日本総合歯科学会代議員・指導医。著書・講演に「科学的根拠に基づいた歯周治療 Preventive Periodontology 」「症状からみた歯科エックス線写真読影のポイント 」など多数。