歯科臨床で用いられる消炎鎮痛薬のなかで、最も頻繁に処方されるのはNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)です。抜歯や歯周治療の後など、様々なタイミングで処方されています。
しかし、服用者が小児、多種の薬を服薬している高齢者やアレルギー持ちの方の場合に、「あれ、これって処方してもいいんだっけ」と迷われた経験がある方も多いのではないでしょうか?
NSAIDsは処方しやすい薬ですが、作用機序や副作用をしっかり理解せずに処方すると、腎障害や胃腸障害、心血管系リスクなど思わぬトラブルを招く可能性があります。
このセミナーでは「鎮痛薬」をテーマに、歯科でよく用いられるNSAIDsの種類と特徴を中心に整理し、適応ごとの用法・用量、投与期間などの考え方を日本大学歯学部生理学講座主任教授の篠田雅路先生に解説していただきます。
さらに、アセトアミノフェン、ステロイドやオピオイドなど他の鎮痛薬との違い、リスク患者への対応、併用薬との相互作用についても取り上げていただきます。
明日からの臨床で安心して処方できるように、最新のエビデンスに基づいた鎮痛薬の選択と注意点を体系的に学べる実践的セミナーです。
こんな方におすすめ
👉NSAIDs使用上の注意点を学びたい
👉鎮痛薬の種類と使い分けを整理したい
👉有病者に対する投薬の注意点が知りたい
講義目次
歯科で用いられるNSAIDsの種類と作用機序
適応症例ごとの用法・用量の基本
NSAIDsの副作用と相互作用
高齢者・基礎疾患患者への処方の注意点
他の鎮痛薬との比較と使い分け
講師紹介
篠田 雅路
日本大学歯学部生理学講座主任教授
日本大学歯学部生理学講座主任教授。東北大学歯学部卒業。名古屋大学大学院医学系研究科修了。名古屋大学大学院医学系研究科機能組織学分野助手、日本大学歯学部生理学講座助教・准教授を歴任。横浜市立大学客員教授。著書に「口腔顔面痛の診断と治療ガイドブック」「臨床現場で役に立つ“痛み”の教科書」など多数。