咀嚼は単なる「食物の粉砕」ではなく、消化管運動や自律神経、さらには全身のホルモン動態にまで影響を与える重要な機能です。
「口腔と全身の関係性」「口腔をスタートとした健康増進」について注目が集まる近年では、これらに留意した考え方が一般開業医にも求められております。
しかし「じゃあ日常臨床とどうやった繋げるの?」と思われる先生も多く、せっかく知識を得ても活用出来ていない方も珍しくないように感じられます。
このセミナーでは「咀嚼と消化管運動の関連性」をテーマに、咀嚼と消化管運動との多面的な関係を整理し、歯科臨床にどう活かせるのかについて岩手医科大学歯学部口腔医学講座関連医学分野教授の千葉俊美先生に解説していただきます。
消化管運動機能検査の種類をはじめ、ブラキシズムと食道運動・逆流性食道炎の関連、矯正治療と胃運動への影響、さらに自律神経や内分泌系との関わりについても具体的に紹介していただきます。
日常診療の中で「咀嚼」という行為が持つ全身的意義を捉え直し、患者指導や治療戦略の幅を広げるヒントを得られる内容です。
歯科から全身医療をつなぐ視点を学び、臨床に新たな気づきを加えてみませんか。
こんな方におすすめ
👉 咀嚼・咬合と消化管の関連性について学びたい
👉 ブラキシズムと逆流性食道炎の相互関係が知りたい
👉 口腔と全身の連動、交感神経への影響に興味がある
講義目次
消化管運動機能検査の種類
ブラキシズムと食道運動の関係
逆流性食道炎とブラキシズムの関係
咀嚼と胃腸の運動の関係
歯科矯正と胃運動への影響
咀嚼と自律神経(交感・副交感)の関係
内蔵ホルモンの動態と咀嚼の関連

講師紹介
千葉 俊美
岩手医科大学歯学部口腔医学講座関連医学分野教授
岩手医科大学歯学部口腔医学講座関連医学分野教授。岩手医科大学医学部卒業。日本消化器病学会優秀演題賞・米国消化器病学会優秀演題賞受賞。著書・講演に「歯性感染症を契機に慢性骨髄性白血病と診断された1例」など多数。