糖尿病患者の増加に伴い、日常の歯科臨床においても糖尿病を併存する歯周病患者と遭遇する機会が非常に増えています。
しかし、高血糖状態においては炎症が遷延・増悪しやすく、通常のプロトコル通りに処置を進めても「なかなかポケットが改善しない」「消炎が得られにくい」といった難しさに直面することが少なくありません。
書籍や論文で「糖尿病と歯周病は相互に悪影響を及ぼす」という理論は理解していても、実際の現場で患者個々の血糖コントロール状況をどう評価し、日々のケアや指導へどう落とし込むべきか悩むことも多いのではないでしょうか。
全身状態が多様な患者に対して安全かつ効果的なケアを提供するためには、根拠に基づいたリスク評価と、それに応じた個別の臨床判断基準を持つことが不可欠です。
本セミナーでは、「糖尿病と歯周病の関連機序からメインテナンスの進め方と生活指導のポイント」をテーマに、日本歯周病学会認定歯科衛生士の中澤 正絵先生に解説いただきます。
まずは糖尿病と歯周病が互いに及ぼす相互関係の機序を解剖・病態の観点から明確に整理。
そのうえで、血糖コントロールの状態に応じたSRPの注意点やメインテナンスプログラムの組み立て方、継続的なケアを成立させるための具体的な生活指導のポイントについて解説します。
さらに、効果的な医科歯科連携の進め方や、患者自身に治療の重要性を理解してもらうための説明アプローチについても紹介。
全身疾患を考慮した歯周病ケアの基準を明確にし、日常臨床での不安や疑問を解消したい医療者におすすめの内容です。
こんな方におすすめ
👉 糖尿病患者に対する歯周病治療・メインテナンスの進め方を学びたい
👉 血糖コントロールを考慮したリスク評価やSRPのポイントを知りたい
👉 医科歯科連携や患者への生活指導・説明方法を身に付けたい
講師
医療法人盟陽会 富谷中央病院 歯科衛生士長。2025年 JADEC(日本糖尿病協会)医療者教育委員就任。歯周病治療およびインプラントメインテナンスを中心に、病院においては口腔ケア委員会の中心メンバーとして看護師、ケアワーカーへの口腔ケア指導に深く携わる。日本歯周病学会認定歯科衛生士、日本口腔インプラント学会専門歯科衛生士の資格を保有し、専門性の高い臨床実践を行うとともに、宮城県糖尿病療養指導士として医科歯科連携を通じた全身管理にも注力。臨床の第一線で培った知見をもとに、学術セミナーや各種シンポジウム等での講演・教育活動を通じて、後進の指導や歯科衛生士の専門性向上に幅広く貢献している。