日常の臨床において、歯周炎の急性発作、いわゆる「P急発」の患者様が来院された際、その対応に苦慮した経験を持つ歯科医療従事者は少なくありません。
激しい痛みや腫れを伴う急性症状に対しては、迅速かつ適切な処置が求められますが、「どこから手を付けるべきか」「どのような優先順位で処置を行うか」に迷いを感じる場面もしばしば見受けられます。
書籍や論文を紐解けば、病態の理論や一般的な治療法は網羅されているものの、目の前の患者様に対して当日にどこまでの処置を行い、どのように保険算定すべきかといった実務的なフローまでは、なかなかイメージしづらいのが現状です。
特に、急性炎症を速やかに消退させ、その後の本格的な歯周治療へスムーズに移行するためには、的確な初期診断と臨機応変な処置の判断基準が欠かせません。
本セミナーでは、「P急発への対応」をテーマに、診断の基本から切開排膿、投薬といった処置のポイントまでを、徳島大学大学院医歯薬学研究部歯周歯内治療学分野教授の湯本 浩通先生に解説いただきます。
まずはP急発の概要を整理した上で、的確なアプローチの前提となる診査・検査の進め方について解説。
臨床において特に見極めが難しい、歯内療法領域と歯周療法領域のどちらに起因するかの「歯内-歯周の鑑別診断」についても詳しく紐解いていただきます。
さらに、当日の具体的な処置内容として、切開・排膿のポイントや、近年の臨床で強く求められる抗菌薬の適正使用の考え方、さらには当日の保険算定まで幅広く網羅。
急性期の対応にとどまらず、症状が落ち着いたその後の対応や長期的に取り組むべき治療戦略についても紹介。
突然のP急発の来院にも慌てず、診断から処置、そして長期的な治療計画までの一連のプロセスを基礎からしっかり整理したい先生におすすめの内容です。
こんな方におすすめ
👉 P急発の患者様が来院した際の的確な診断の基本を学びたい
👉 切開排膿のポイントや抗菌薬の適正使用について正しく知りたい
👉 急性期の当日処置からその後の長期的な対応までの流れを身に付けたい
講師
徳島大学大学院医歯薬学研究部歯周歯内治療学分野教授。徳島大学歯学部卒業後、同大学歯学部助手、ボストン大学医学部 Post-Doctoral Fellow、徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部助教を経て現職。三木康楽賞、若野洋一歯科臨床医学奨励賞など受賞歴多数。著書に「歯と歯根周囲の組織学」「歯周病の病因」など。