「さらば”積み論文”よ」。Dr.南舘的、絶対に失くさない論文管理術
新進気鋭のテック系矯正歯科医、南舘崇夫先生による連載第三弾。今回は超便利な論文管理の方法をご紹介します。>>前回の記事はこちら『努力ゼロで英語論文を完全読破する方法』論文管理ソフトとは?論文、みなさんはどのように管理されているでしょうか?パソコンの論文フォルダにpdfで保存している方も多いと思います。論文執筆される方は、EndnoteやMendeleyやZeteroにて管理されている方が多いと思います。Endnoteは有料、他は無料でも使用可能です。いずれも課金することでさらに便利な機能が使用できるようになります。 Mendeleyはwebアプリとしてブラウザで使用も可能ですし、パソコンのローカルアプリも、スマホ用アプリもあります。論文PDFをなげこむだけで、そのPDFから著者や論文タイトル、ジャーナル名まで勝手にデータベースにとりこんでくれます。各論文に自分でメモや要約の翻訳などを記載しておくことも可能です。また論文を自分で管理するだけなく、他の共著者と論文を共有することができます。両ユーザーともにmendeleyのアカウントを持ち、同じグループに入る必要があります。 神機能!引用文献管理Medeley, Endnoteの最強にして最大の利便性は執筆時の引用管理です。サイテーションは基本的には引用部分に文中に番号振って、文末に詳細を列記していくようなスタイルが一般的です。これをWordへのMendeleyアドオンを追加することによってmendeleyに保存されている論文を呼び出し、勝手に番号振ってくれて、文末に所定の形式で引用文献を列記していってくれます!これが一部無料で使えるとは本当に素晴らしいツールです。クラウド時代の文献管理ツール「Paperpile」Paperpileはパソコンにインストールするタイプのアプリではなく、基本webブラウザ上で動くサービスです。全ての情報がクラウドでの管理になっていますので同期が完璧です。Mendeleyは一部チーム内での同期に時間がかかったりという部分がありましたが、paperpileはそのストレスがありません。非常にサクサク動きます。Google・PubMedからワンクリックで登録!Paperpileは文献の収集が非常に簡単です!最近はオープンアクセスのジャーナルも増えてきており、web上で多くの文献をみることができます。Chromeプラグインを予め入れておくことで、Google Scholarでヒットした論文の横にPaperpile登録ボタンが登場します。Google検索やPubMedでも同様です。これで検索結果からのワンクリック論文登録が可能です! クロームにアドオンを追加してから、google scholarで検索すると「paperpileに読み込む」ボタンが現れます。これを押すだけで書誌情報と文献のPDFが自動でpaperpileに取り込まれてしまいます。文献はオープンに公開されているもののみです。クローズドなものは自分でPDFのアップロードが必要です。Pubmedでもワンクリックで文献を追加できるので非常に便利です。文献登録後も、paperpile上でPDFにハイライトをつけたりコメントを入れたりすることもでき、PDF編集ソフトを別途立ち上げる必要がありません。論文の引用管理はWordでもGoogleドキュメントでも!paperpileはwordで書いている論文に文献を引用をするときに、シームレスに連携がとれます。このプラグイン(https://paperpile.com/word-plugin/)を使用します。Mendeleyとwordがいい感じでつながっていたように、スムーズに文献内の引用を管理できます。 paperpileの強みはGoogleドキュメントでも同様に引用が管理できる点だと思います。Googleドキュメントと連携できるソフトはこれまであまりなかったので非常にありがたいです。音声入力等もあり、論文自体をgoogleドキュメントで執筆する方が増えるかもしれません。特にチームで取り掛かる場合は抜群にGoogleドキュメントとpaperpileの連携の良さが発揮されると思います。文献とドクターと私「部屋とYシャツと私、愛する患者のため」文献マニアになれとは言いません。興味のある分野、これぞ!という論文はどこかにいつもストックしておきたいです。勉強会で紹介された論文、セミナーで引用されていた論文、写真とったりメモするだけでとまるのではなく、一度自分の部屋にストックする定位置を作っていきましょう。エビデンスが全てではありません。しかし、学術的にどのような評価になっているかを全く知らずして、臨床を進めていくのは危ういです。両輪をバランス良く走らせることで、患者利益の高い医療につながると信じています。まずは、水や空気のように、日常的に学術的な要素を摂取できるよう環境を整えていきましょう!