ポスト・コアの除去は日常臨床において遭遇頻度の高い処置の中でも、処置後に破折の可能性が高く慎重性が求められます。しかし時間をかけると「外すだけなのになんで?」と患者さんに不審がられてしまうことが多く、先生としても早く外して再根治などに取りかかりたいとお考えでしょう。
撤去に求められる「早さ」と「低侵襲」、除去の基本戦略を使って両立させてみませんか?
撤去・除去と一口で言ってもメタルかファイバーかで確認するポイントは違いますし、同じ材料であっても根の向きやポストの深さに影響されることから症例によって超音波チップのみで除去出来るもの・バーでの切削を要するものと変わってきます。この点を押さえていないといつまでも外れないで、歯質を無駄に削ることに…。
また超音波チップやリムーバーを使う際も、チップなどを挿入するスリットが適切か否かで歯への負担やチェアタイムは大きく変わります。
このセミナーでは「補綴物の撤去」をテーマに、意外と時間がかかってしまうクラウン除去から、メタルコア・ファイバーコアそれぞれの除去のための戦略、おすすめの器具と正しい使い方、隔壁やラバーダムの必要性、ファイル除去のマニュアル、ついて症例を用いて 日本顕微鏡歯科学会認定医 北條弘明先生に解説していただきます。