口腔外科処置の中でも特にハードルが高い印象のある・頸部郭清術。
その理由には処置部に重要な血管や神経が複雑に走行していること、顎顔面と比べ頸部の解剖の知識が曖昧になりがちなことが挙げられます。術式が全区画を切除するものから一部温存するもの、最近では予防的に行うものなど多彩であることも一因でしょう。
つまり頸部郭清術をマスターするにはまずは頸部の解剖やそれぞれの術式の特徴と基本的な手順を理解し、それが出来たら実際のオペをみて手元の動きからテクニックを掴む…と段階を踏んで学んでいかなければなりません。
また、合併症も術後の感染、出血による頸部血腫や咽頭浮腫、肩の運動障害など生命維持・QOLへの影響が大きいものが多く、術後管理も重要となってきます。
このセミナーでは「熟達者のための頸部郭清術」をテーマに、実際のオペの動画を用いて頸部の解剖、術式の説明、手技におけるテクニックや気を付けるべきポイント、術後管理での注意点について 筑波大学医学医療系臨床医学域顎口腔外科学准教授 山縣 憲司先生に解説していただきます。
オペ動画と同時進行で解説が聞けるため、熟達者の先生のみでなくこれから頸部郭清術に携わる先生、関心のあるGPの先生方にもお楽しみいただけるセミナーです。
こんな方におすすめ
👉 頸部解剖を確認したい
👉 頸部郭清術を今後行いたい
👉 解説付きオペ動画で頸部郭清術を勉強したい
講義目次
頸部郭清術の変遷
頸部の解剖
術式・手順の基本からポイント
解説付きオペ動画
術後管理について
筑波大学医学医療系臨床医学域顎口腔外科学准教授。北海道大学歯学部卒業。水戸済生会総合病院歯科口腔外科部長、筑波大学臨床医学系助手・講師を経て2019年に筑波大学医学医療系臨床医学域 顎口腔外科学准教授に就任。日本口腔外科学会専門医・指導医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医(歯科口腔外科)、日本口腔腫瘍学会暫定口腔がん指導医、(NPO)日本口腔科学会認定医、国際口腔顎顔面外科専門医(FIBCSOMS)、臨床研修指導歯科医、歯科医師研修プログラム責任者。著書・講演に「口腔がんの術前頸部リンパ節転移診断におけるFDG-PET検査の意義」「ビデオでみる頸部郭清術の手術手技 ~RND(MacFee切開)およびSOHND~」など多数。