近年普及してきたMTAですが、成人にのみ適応されると思っていませんか?
実は、MTAは小児(幼若永久歯)への応用が非常に有効です。特に生活断髄や覆髄に対しては、水酸化カルシウム製剤と比較し成功率が高いという結果が得られています。
根未完成歯においては可能な限りの歯髄保存が欠かせません。それでも歯髄処置が必要になってしまった場合、断髄(アペキソゲネーシス)、アペキシフィケーションといった段階的な処置が検討されます。
しかしアペキシフィケーションの歯根破折リスクは非常に高く、MTAを応用たリバスクラリゼーションが現代の歯内療法の選択肢として見出されてきました。
このセミナーでは、幼若永久歯へのMTA応用をテーマに、MTAの組成・特性から臨床応用における有用性、水酸化カルシウム製剤と比較した効果、操作と使い方、リバスクラリゼーションの実際に至るまで、北海道医療大学教授の齊藤 正人先生に解説していただきます。
小児根管治療の最新技術に触れる90分です。
こんな方におすすめ
👉 幼若永久歯に対するMTA応用の実際が知りたい
👉 リバスクラリゼーションの技術を身につけたい
👉 小児の歯内療法・歯髄保護について学びたい
講義目次
幼若永久歯の歯内療法
MTAと水酸化カルシウム製剤
歯髄保存のエビデンス
MTAの組成・特性
リバスクラリゼーションの実際
北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系小児歯科学分野教授。北海道医療大学歯学部を卒業後、同大学院修了。米国国立衛生研究所客員研究員、日本学術振興会海外特別研究員(NIH)、北海道医療大学歯学部小児歯科学分野助手、同講師を経て現職。著書・講演に『MTAの開発と幼若永久歯(外傷歯)への応用』『小児歯科学<第3版>』など。日本小児歯科学会認定小児歯科専門医。