「原因歯は隣の歯だった」「実際は破折していなかった」。
治療を始めたものの、なかなか治らず苦労した経験は少なくないでしょう。
その症例、もしかしたら”誤診”だったかもしれません。
どれだけ注意して慎重に診断を進めたとしても、わずかな確率で誤診は生じてしまいます。
さらに試行回数が多ければ多いほどヒューマンエラーは避けられず、結果的に全体の数%が誤診になってしまうのが実情です。
「なぜ誤診は起こるのか」。その原因に着目し、診療をスムーズにするための「診断力」を身につけることが回避のポイントになります。
このセミナーでは、大学病院で実際にあった”誤診”症例をもとに、見落としを防ぐ診断ステップから、よくやりがちな漏れやエラー、適切な臨床推論の進め方、行動科学に基づく問診術に至るまで、東京医科歯科大学歯科総合診療部講師の礪波 健一先生に解説いただきます。
あなたは誤診に、気づけていますか?
こんな方におすすめ
👉 誤診を防ぐ、診断力を鍛えたい
👉 鑑別が難しかった症例をたくさん見たい
👉 検査・診断の基礎から総合的な臨床力を身につけたい
講義目次
診断のための情報収集
なぜ「誤診」は生まれるのか?
臨床推論の進め方
診断に潜む、思わぬ落とし穴
問題形式で学ぶ「誤診」症例ケーススタディ
モンスターペイシェントへの対応(行動科学の応用)
明海大学保健医療学部口腔保健学科総合診療歯科学・教授。東京医科歯科大学卒業後、同大学大学院にて博士課程を取得。東京医科歯科大学歯学部附属病院診療科総合診療科歯科総合診療部医員・助教・講師、同大学大学院医歯学総合研究科医歯学系専攻全人的医療開発学講座歯科医療行動科学助教・講師、高崎歯科衛生専門学校非常勤講師を歴任し現職に至る。著書・講演に「正確で効率的な歯科総合診断」「我が国の医療不信に関する問題とその対応」など多数。