咬合調整をなくすための、臨床テクニック

「技工物の再製作をなくしたい！！」

「クラウンの咬合調整を減らしたい！！」

そんな補綴のトラブルを少しでも解消したいと思い、執筆したのが『補綴再製をなくすための臨床テクニック24』です。2019年に上梓し、おかげさまで2020年には重版となりました。

再製作に関しては、これまでに歯科医師向け、歯科技工士向けに多くの知識や技術が論文等で紹介されてきました。

ですが、チェアサイドとラボサイドをつなぐ知識や技術は、あまりなかったのではないでしょうか。

その中でも咬合調整が多い少ないというのは、ちょっとした知識と技術を知っているか知らないかで変わってくるものです。

フルジルコニアのクラウンも臨床で多く活用されていますが、その調整、研磨は簡単ではありません。メタルだって金属価格の高騰を考えたら、調整が少ないに越したことはありません。

  

最近は、口腔内スキャナーになって調整量が減ったという声も聞きます。

確かにデジタルの精度は高いのですが、それはこれまでにアナログを正しく扱えてなかった…という可能性もあります。

そこで今回は、書籍では触れていなかったデジタルや紹介していなかったケースなども交えながら、特に「咬合調整」に内容を絞ってお話ししていきます。

今後のデジタル時代に対応するためにも、歯科医師、歯科技工士と一緒に「補綴の基礎から強くなる」方法を考えていきましょう。