近年、社会環境や生活環境、食生活の変化などが原因で、小児の顎関節症が増加傾向にあると言われています。
また、わが国における顎関節症(TMD)の発症は10歳代後半から20歳代を中心とした年齢層に最も頻度が高いことが報告されています。
発症までの経過を考えれば10歳代前半には既に何らかの自覚的・他覚的症状の存在も示唆されています。
しかし小児の顎関節症では、病悩期間が短かったり、顎関節症状の消退と発現を繰り返すなど、成人の顎関節症とは異なるアプローチが必要となり、「どう対処すればよいか分からない」という方も多いでしょう。
このセミナーでは、悩ましい小児の顎関節症に対する臨床対応に焦点を当て、全身的な発育・成長そして歯列・咬合の変化を考慮した顎関節症への適切なアプローチの方法について、朝日大学副学長・教授(小児歯科学)の田村 康夫先生に解説いただきます。
顎関節症の発症前・発症後早期に行う、咬合誘導を踏まえた保存的アプローチを実践することで、複雑な顎関節症へ進行する前に治すことが可能になります。
小児の顎関節症について、第一線で活躍するプロフェッショナルから学べる貴重な機会です。ぜひご参加ください!
こんな方におすすめ
👉 小児の顎関節症について学びたい
👉 原因と対応法が知りたい
👉 小児歯科に力を入れている
講義目次
小児の顎関節症の特徴
成人と何が異なるのか?
診察時のチェックポイント
咬合誘導を踏まえたアプローチ
アプライアンス使用時の注意点
日本小児歯科学会専門医・指導医。岐阜歯科大学卒業後、歯学博士取得。朝日大学准教授、アムステルダム大学歯学部顎機能障害科客員研究員を経て朝日大学歯学部口腔構造機能発育学講座小児歯科学分野教授。現職は朝日大学副学長・教授(小児歯科学)。日本小児歯科学会賞、日本顎口腔機能学会賞など受賞歴多数。著書に「よくわかる顎口腔機能」「小児歯科学、咬合誘導」、「新編顎関節症」など。小児歯科や口腔機能発達に関する論文、著書、講演など多数。