重度歯周炎の治療では外科処置に注目が集まりがちですが、欠損が絡むステージⅣの歯周炎においては、歯周炎の治療に加えて口腔を正常に機能出来る状態に戻すことが重要になります。
つまり歯周病によって失われた機能を回復させるための、口腔機能回復治療がステージⅣ症例の歯周病治療における山場なのです。しかし欠損が絡むステージⅣ症例の治療は術者の要素が出やすく、明確な正解がない点から手探りで行なっている先生も多いでしょう。
また若手の先生の中には見るべきポイントが多く、どこから着手すれば良いのか混乱してしまう方もいるのではないでしょうか。
このセミナーでは「重度歯周炎ステージⅣ患者の治療戦略」をテーマに、ヨーロッパ歯周病学会のガイドラインも踏まえながら、原因・修飾因子の考察、臨床評価におけるポイント、ペリオコントロール、支台歯・欠損歯列・咬合の評価、補綴前処置の必要性、補綴物の選択基準やその経過などを 東京医科歯科大学臨床教授 斎田寛之先生に解説していただきます。
症例供覧では、出来るだけ歯を残した場合の治療方針の立て方についてもお話ししていただきます。
歯周炎のコントロールに加えてしっかりと口腔機能を回復させることで、患者さんのQOLは飛躍的に向上します。
重度歯周炎ステージⅣ患者の治療方針を学んで、多くの患者さんの人生を救いましょう!