近年、唾液の成分と働きが大いに注目され、唾液の重要な作用も続々と発見されています。昨今のコロナ禍でその注目度もより高まってきました。
唾液は消化液にとどまらず、風邪やインフルエンザなどの感染症の予防、日本人の死因の上位を占めるがんや脳卒中、肥満や生活習慣病の予防、歯周病や誤嚥性肺炎などの予防、アンチエイジングなどにも深く関わっています。
もちろん、う蝕や歯周病への影響も大きく、歯科医療者なら唾液の成分、緩衝能やフッ素との関係性も理解しておくべきです。
また加齢などの要因で、唾液の働きに重要な量や質が低下することは知っていると思います。そして患者さんそれぞれでも唾液の量や質は千差万別です。
身近であり、実はあまり理解できていない「唾液」には、奥深い作用がたくさん隠されています。
このセミナーでは、唾液の成分や役割についての”新常識”を、唾液研究の第一人者である槻木教授が深掘りします。