「小児のCR修復は脱離しやすい」という結果から、小児歯科におけるCR修復は難しいものと捉えられがちですが、その様式は成人のものと変わりません。
小児のCRを難しくしている要因、それはズバリ「防湿が弱い」この1点なのです。
例えば成人と小児で唾液量はそれほど違いがありませんが口腔内の容積が小さく、処置の際唾液の影響を受けやすくなり、徹底した防湿をしなければCR脱離を引き起こします。
歯冠修復・予防填塞・暫間固定・咬合誘導と小児歯科でも切り離せない接着修復。王道の接着の流れを学んだ後、防湿を困難にする因子について知り「なぜ小児だと防湿が難しいのか」「どうアプローチすれば、成人のような臨床的に十分な接着が得られるのか」について考えられる思考回路を手に入れませんか?
このセミナーでは「小児の接着」をテーマに防湿を困難にする因子、多用されることの多いグラスアイオノマーセメントとラバーダムを用いた確実な接着のためのノウハウ、チェアタイム短縮のためのポイントについて 北海道大学大学院歯学研究院口腔機能学分野小児・障害者歯科学教室・教授 八若保孝先生に解説していただきます。
レジン以外の材料についてレジンと比較し、どの場面で使うべきかなどの材料学的側面からのお話もあります。