適応症・偶発症・解剖学…答えは様々であり、どれも伝達麻酔において必要な知識になります。つまりそれぞれの分野の重要ポイントを抑え掛け合わせた考え方を持つことが出来れば、伝達麻酔において怖いものがなくなるのです。
やり慣れない先生であれば「血管に麻酔を誤注入してしまうこと」が一番恐る事だと思いますが解剖を学ぶことで、誤注入のリスクを下げることが出来ますし、手技における勘所を学ぶことは確実な鎮痛を得ることに繋がります。
また伝達麻酔は埋伏智歯に使うものという印象をお持ちの先生が多く、伝達麻酔=下顎孔伝達麻酔とお考えの先生もいらっしゃいますが歯内療法においても用いられることは多く「臼歯部抜髄の時に疼痛で治療が進まない」とお悩みの先生にもおすすめの手技なんです。
このセミナーでは「60分で完全に理解する、伝達麻酔」をテーマに伝達麻酔に用いる麻酔薬、知っておくべき周囲組織の解剖、上下顎の伝達麻酔の麻酔法と手技のポイント、麻酔薬の合併症と伝達麻酔時に生じる偶発症・緊急時対応について 東京歯科大学解剖学講座准教授 松永智先生、東京歯科大学口腔病態外科学講座准教授 菅原圭亮先生、東京歯科大学歯科麻酔学講座准教授 小鹿恭太郎先生に解説していただきます。
上顎の伝達麻酔に関しては、特に上顎結節伝達麻酔に焦点を当ててお話ししていただきます。
解剖・麻酔・口腔外科、それぞれのプロフェッショナル視点で語られる、ここでしか聞けない伝達麻酔のセミナーです。