接合上皮が大切なのは知っているけど、臨床での活かし方がいまひとつ分からない先生は少なくないのではないのでしょうか?
ヒトは上皮で守られ外界から細菌が入ってこないようバリアを張っており、そのバリアが破綻することで炎症の波及やアレルギーが生じます。
これをバリア学・バリオロジーと呼ばれており、この考えを口腔に焦点を当てたものとして、口の中のバリア学・オーラルバリオロジーと考えます。
内縁上皮(外胚葉由来)とエナメル質(外胚葉由来)とが接する接合上皮こそが口の中のバリアを維持する重要な部位であり、健常な口腔環境に大きく貢献するのです。
つまり臨床現場では、バリアの維持と象牙質が露出し口腔内バリアが破綻した時如何に正常な状態を取り戻すかが求められてきます。
接合上皮の確保を目指すことは歯肉縁下のマージンの形成、歯肉の形態、豊隆を意識した治療が求められ、必然的に長期間予後の良い補綴治療に繋がります。
オーラルバリオロジーから接合上皮内マージンの有用性を紐解いてみませんか?
このセミナーでは「接合上皮バリア機構」をテーマに、解剖・発生学の知識を交えつつ接合上皮とはなにか、接合上皮を回復させるための歯肉縁下のマージン形成・設定のコツと歯肉形態の重要性、圧排糸の使い方について先生の解釈や実際の症例、国内外の術式・論文を引用して日本顎咬合学会認定医の青島徹児先生に解説していただきます。
文献・経験に裏打ちされた、臨床のためのオーラルバリオロジーが学べます。