歯根破折や重度歯周炎を原因に抜歯を選択しなければならない機会は少なくありません。しかし、患者さんが抜歯を希望しなかったら?
患者さんの承諾なしに抜歯は出来ないため、経過観察など保存処置が選択されます。そのような場合、隣在歯や歯周組織への影響を吟味したうえで治療方針を決定し、患者さんに今後の経過や残すことのリスクを説明しなければなりません。
しかし何から話せばいいか整理で出来ていなかったり、そもそも抜歯の基準について曖昧だったりする先生も多いのではないでしょうか?
このセミナーでは「戦略的放置の歯科治療学」をテーマに、保存困難な歯をいかに残すかについて、現状を適切に判断するための診査・診断、患者さんへの説明、経過観察のポイント、最後抜歯をした際の予後に至るまでを実際の症例を用いて 奥羽大学歯学部歯科保存学講座歯周病学分野教授 高橋慶壮先生に解説していただきます。
本セミナーでは「歯根破折」、「重度歯周炎」および「原因が特定できない症例」を取り上げ、抜歯の判断基準、診査と診断、臨床推論、患者説明および診断的治療の実際について解説していただきます。