「インプラントのメインテナンスを通常のメインテナンスと同様に行なっている」。なんて先生、まさかいらっしゃいませんよね?
インプラント周囲炎はインプラント治療後最大の脅威となる生物合併症です。歯周病と臨床症状が類似している点から同じものと考えがちな先生が多いと聞きますが、病理組織学的には全く違う生体反応を示すんです。
インプラント周囲組織は歯根膜がない点から咬合調整で側方運動では噛ませないなど特別な注意が必要であり、炎症の波及やプロービング検査時に関してもコラーゲン線維の走行を意識することが求められます。
これらを把握しメインテナンスを行うことは患者の歯を守るための重要なステップと言えるでしょう。
このセミナーでは「インプラント周囲炎」をテーマに、インプラント周囲組織と歯周組織の正常像と病的状態の比較、最適なメインテナンス計画の考え方、検査の際に見なければならないポイント、万が一起きてしまった際の治療法について 東京都千代田区九段デンタルクリニック院長 小柳達郎先生に解説していただきます。
歯周病とは、似て非なる疾患です。
こんな方におすすめ
👉 インプラント治療に従事している
👉 歯周病とインプラント周囲炎の違いが知りたい
👉 インプラント周囲炎の予防・治療法を学びたい
講義目次
インプラント周囲炎とは
歯周病との違い
メインテナンスの基本的流れ
インプラント周囲炎が生じたら?
長期間安定したインプラント治療を行うには
東京医科歯科大学歯周病学分野非常勤講師。昭和大学歯学部卒業後、東京医科歯科大学大学院歯周病学分野に入局。東京医科歯科大学歯周病学分野医員を経て現職に至る。九段デンタルクリニック開設院長。日本歯周病学会認定専門医、厚労省認定臨床研修指導医。著書・講演に「インプラント周囲炎を治療する」「インプラント周囲炎へのアプローチ」など多数。