生物学的幅径は細菌の侵入防止に大きく貢献する項目であり、歯周病治療や支台歯形成時はもちろん、歯肉縁下まで侵襲が及んでいる可能性があることから昨今増加している根面う蝕でも注目を集めています。
また、インプラントに関する過去の研究にも、生物学的幅径をあえて短く設定した症例は長く設定したものと比較して有意に支持骨が減少したとの報告もありインプラントの軟組織マネジメントにおいても大きな役割を果たしています。
しかし生物学的幅径を解剖学的特徴と生物学的役割とで別々に思考する歯科医療従事者は少なくなく、その結果「なぜ重要なのか」「臨床にどうやって活かすのか」について詳細に答えられない方が多い印象です。
基礎と臨床を振り返り、歯周組織と歯冠補綴装置の接点について再考してみませんか?
このセミナーでは「生物学的幅径」をテーマに、歯周組織の肉眼・顕微鏡による解剖、天然歯における生物学的幅径の重要性、インプラント症例での違いと考え方、生物学的幅径維持のためのテクニック、減少してしまった場合の対処法について日本歯周病学会指導医の牧草一人先生に解説していただきます。
臨床パートは解説付き動画がメインとなるため「知識は完璧だから手技を学びたい」先生にもおすすめです。
臨床で活かすことを前提とした歯周解剖とそれを活かすためのノウハウが身につきます。