「およそ50分かかる1時間枠の歯科衛生士業務を25分で済ませる」。そのようなことは本当に可能なのでしょうか?
歯周組織検査・口腔内写真撮影・染め出しをしてTBI・PTCを行い、歯科医師の診察後に口腔内状況の説明をする、という一連の内容を終えるには50分近くかかります。
そのため、SPTⅡの患者さんは1時間枠で予約をとるケースが多いでしょう。この50分近くかかる業務を短くするために、まずどうしたら良いでしょうか?
歯周組織検査入力はアナログからデジタル(タブレットなど)にすることで、5分の短縮。歯肉縁上のバイオフィルム除去にエアフローを使用することで5分短縮し、これで合計10分短くできます。これだけでも一連の流れを40分で終わらせ、45分の予約枠にすることが可能になります。しかしこれだけではまだ30分枠には収まりません。
では30分枠で終わらせるためにはどうすれよいのか?
30分枠では、患者さんに充てられるのは25分の内容であり、残り5分で片づけと次の予約の準備をしなければなりません。歯科衛生士として、25分と5分で“できること”と“やらなければならないこと”、そのために必要なスキルと機器、知っておくべきポイントがあります。
「予約を25分にして、いままでの倍の患者さんを診るのは、歯科衛生士の負担が増えるだけでは?」「本来行うべき検査や資料採りを省いている?」「中途半端な治療をしているのでは?」と思うかもしれません。
しかし、そうではありません。患者数は増えますが、いままで50分間集中しなければならなかったところが“25分の集中”に短縮され、施術の質も上がるのです。
このセミナーでは、”質の高い”メインテナンスを25分で仕上げるノウハウと、SPTを取り入れた予防型歯科医院の構築に必要な知識・考え方、実際の手技のポイントやテクニックをお送りします。